インターネット上で事実でないことを発信するうそのニュース、「フェイクニュース」。フェイスブックやツイッターといったSNS=ソーシャルネットワーキングサービスで拡散し、世界中で深刻な被害をもたらしています。その影響は東南アジアでも広がりを見せ、東南アジアの大国インドネシアでは、人々の対立をあおり、人の命を奪う事態まで起きています。いったいインドネシアで何が起きているのか、現場を取材しました。 (ジャカルタ支局長 川島進之介) ことし初め、インドネシアのネット上に1枚のチラシの画像が現れました。 「警告。子どもの誘拐に気をつけてください。誘拐犯は村々にいます。ホームレスなどを装っています」 警察のロゴマークが入っていたため、多くの人がこのチラシを信じました。そして、インドネシアで人気が高いワッツアップやLINEなどのメッセンジャーアプリや、フェイスブックやツイッターなどをとおして瞬く間に全土に