日銀の物価目標や総裁選びも、 消費増税という一大イベントを考えると全てが茶番に見えてしまう。 最近、白川総裁叩きが流行っているようだが、 過去5年間の金融政策を見てみれば政策の方向を間違えたようなことはしていない。 ただ政策があまりに漸進的すぎて宜しくなかったというのが真っ当な見方で、 要するに5年間金融緩和しましたがデフレ(あるいはゼロインフレ)を 脱出できませんでした、ということだ。 これは主にデフレや低インフレ下で 利下げが遅れたり利上げした総裁が3〜4人いたせいであって、 過去5年を誰がやってもインフレにするのは難しかっただろう。 今度の黒田総裁候補や岩田副総裁候補は、 2年で必ず2%インフレにすると言っているが 実現の可能性はかなり低いだろう。 まだ決まったわけではないから手の内は明かせないのかも知れないが、 国債の買取を積極化するというような従来の延長線上の政策以外に 特に良い