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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (13)

  • 従来より「大きくなった」冥王星

    探査機「ニューホライズンズ」は、いよいよ日時間の14日20時49分57秒に冥王星に最接近する。時速4万9600kmもの猛スピードで冥王星をフライバイしながら、7つの機器で観測を行う。通信に約4時間半かかるなどの理由により、第一報が届くのは15日午前中の予定である。一方、これまでの観測データから、冥王星の大きさが明らかになった。 【2015年7月14日 NASA (1)/(2)】 探査機「ニューホライズンズ」の望遠撮像装置「LORRI」による観測データから、もっとも基的な謎であった冥王星の大きさが明らかにされた。その直径は2370kmで、従来の推定値よりやや大きい数値となっている。 冥王星と衛星カロン。望遠撮像装置「LORRI」による白黒の観測データに可視光・赤外線撮像装置「Ralph」によるカラーデータを合成して作成。2つの天体の明るさや色の違いがはっきりとわかる(提供:NASA/JH

    従来より「大きくなった」冥王星
    waman
    waman 2015/07/15
    惑星になるほどではないね
  • 冥王星の衛星「ニクス」と「ヒドラ」、予測不可能な不規則自転

    ハッブル宇宙望遠鏡の観測から、冥王星の衛星ニクスとヒドラが予測不可能な自転をしていることが明らかになった。これらの天体の表面に立ったとすれば、いつどの方向に日の出が見えるのかすらわからないだろう。 【2015年6月9日 HubbleSite】 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)による観測から、冥王星の衛星ニクスとヒドラが予測できないほど無秩序な自転をしていることがわかった。冥王星と、冥王星の約8分の1という大きな質量を持つ衛星カロンが互いの周りを回ることによって重力場に変化が生じ、その重力場の中に他の小衛星が存在しているためだ。小衛星が球形ではなくフットボールのような楕円形をしていることも不規則な自転に関係があるという。 自転するニクスの想像図(提供:NASA, ESA, M. Showalter (SETI Institute), and G. Bacon (STScI)) 月やカロン、木星の

    冥王星の衛星「ニクス」と「ヒドラ」、予測不可能な不規則自転
  • ガンマ線バーストが起こりそうで起こらない超新星

    超新星爆発には、宇宙最大規模の爆発現象であるガンマ線バーストが発生するものとしないものがある。両者の中間にあたる天体は長い間推測されてきたものの未発見のままであったが、2012年に見つかった超新星がこの天体に相当するのかもしれない。 【2015年5月8日 NRAO】 2012年2月にオリオン座の銀河NGC 1729に出現した超新星2012ap(SN 2012ap)は、重力崩壊型(核崩壊型)超新星の一種である「Ic型超新星」だ。SN 2012apはガンマ線バースト(GRB)の発生につながると思われる多くの特徴を持っていたのだが、これまでそのようなバーストを起こしていない。どうやら、GRBが発生するものとそうでないものとの間のギャップを埋める天体のようだ。 (左)超新星出現前の銀河NGC 1729(右)印の箇所に出現した超新星2012ap。米・MDM天文台2.4mヒルトナー望遠鏡で撮影(提供:

    ガンマ線バーストが起こりそうで起こらない超新星
  • 宇宙は誕生5.5億年後に再電離 従来の説より1億年遅く

    欧州の天文衛星「プランク」の観測により、宇宙の再電離が起こったのは宇宙誕生から5.5億年後であることがわかった。これまで考えられていたよりも1億年遅い時期となる。 【2015年2月9日 ヨーロッパ宇宙機関】 生まれたばかりの宇宙は電子や陽子やニュートリノが密集して飛び交う高温のスープのような場所だったが、誕生から38万年後、宇宙が膨張して冷えるにしたがって電子と陽子が結びつき中性水素が作られた。空間を通り抜けられるようになった「宇宙最初の光」が放たれ、これが現在の空に広がる「宇宙マイクロ波背景放射」(CMB)として観測されている。 欧州の天文衛星「プランク」による観測から、このCMBに刻まれた原始宇宙のさまざまな出来事が明らかにされている。その1つとして今回、宇宙の再電離と呼ばれる現象が宇宙誕生から5.5億年後に起こっていたことがわかった。宇宙で最初の星々の光によって中性ガスが電離され、自

    宇宙は誕生5.5億年後に再電離 従来の説より1億年遅く
    waman
    waman 2015/02/11
    宇宙の再電離『宇宙で最初の星々の光によって中性ガスが電離され、自由になった電子がCMBのもととなる光とぶつかった痕跡が、CMBの偏光(光の振動の向きが揃うこと)パターン』
  • 世界初、重力レンズ効果による偏光Bモードを観測

    宇宙最古の光である宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の、偏光観測の結果だけに基づいて、重力レンズ効果による偏光パターンが世界で初めて測定された。測定が可能であることを実証した今回の成果は、将来の原始重力波の観測やニュートリノ質量和の精密測定につながると期待される。 【2014年10月22日 高エネルギー加速器研究機構】 宇宙マイクロ波背景放射(CMB)は、138億年前に発せられた「宇宙最古の光」だ。宇宙のどの方向にも一様に観測される電磁波が、宇宙の誕生と進化、その背後にある物理法則の謎を解く鍵を握っていると考えられている。特にCMBの偏光(光の振動の向き)を観測して、「偏光Bモード」と呼ばれる特殊な渦状のパターンを調べることが重要視されている。 カブリIPMUや高エネルギー加速器研究機構(KEK)などが参加する国際研究チーム「POLARBEAR実験」は、南米チリにある口径3.5m望遠鏡と最先

    世界初、重力レンズ効果による偏光Bモードを観測
    waman
    waman 2014/10/23
    重力波なら宇宙の晴れ上がり以前も見られるんだっけ。
  • ひび割れの開閉で噴き出すエンケラドスの間欠泉

    【2014年8月1日 NASA】 土星の衛星エンケラドスでは、氷と水蒸気が噴き出す間欠泉が観測されている。その領域の詳しいデータ分析から、これらの間欠泉が地下深くから噴き出しているものであることが明らかになった。 カッシーニがとらえたエンケラドスの間欠泉。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/SSI) 地下から間欠泉が噴き出す仕組み。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute) 土星の衛星エンケラドスの南極付近には、「タイガーストライプ(虎縞)」と呼ばれる主に4の100km以上にもわたるひび割れがあり、そこから氷の粒や水蒸気が噴き出して間欠泉となっている。この間欠泉が見られる領域が高温であることなどから、土星の重力で変形を受ける潮汐作用で発生する熱が間欠泉の存在と関連があるらしいことはわかっていた。 だが、ひび

    ひび割れの開閉で噴き出すエンケラドスの間欠泉
  • 銀河団から謎のX線 ダークマター候補の可能性も

    【2014年6月27日 NASA/ESA】 70個以上の銀河団の観測から、由来のわからないX線輝線が検出された。ダークマター候補として存在を予測されてきた「ステライルニュートリノ」の初検出という可能性があり、今後の検証が待たれる。 チャンドラの観測による「ペルセウス座銀河団」のX線像。チャンドラとXMMニュートンの観測で謎のX線輝線が検出された銀河団の1つ。クリックで拡大(提供:X-ray: NASA/CXC/SAO/E.Bulbul, et al.) NASAの衛星「チャンドラ」とヨーロッパ宇宙機関(ESA)の「XMMニュートン」による観測で、70個以上の銀河団(距離1億〜数十億光年)から不思議なX線輝線が検出された。Esra Bulbulさん(ハーバード・スミソニアン天体物理学センター)ら研究チームでは、この輝線は既知の物質ではあてはまらない波長のもので、「ステライルニュートリノ」と呼

    銀河団から謎のX線 ダークマター候補の可能性も
    waman
    waman 2014/06/29
    ステライルニュートリノ
  • 小さな銀河群同士の衝突で分離したダークマター

    【2014年6月9日 ヨーロッパ宇宙機関】 小規模な銀河の集団同士が衝突してできた「弾丸銀河群」で、高温ガスとダークマターの分離が観測された。大質量の銀河団以外でこうした現象が見られるのは初めてだ。 銀河群同士の衝突で分離した高温ガス(ピンク)とダークマター(青)、銀河の分布。ダークマターの分布は、その重力により背景の天体からの光がゆがんで見える「重力レンズ効果」から測定された。クリックで拡大(提供:ESA / XMM-Newton / F. Gastaldello (INAF/IASF, Milano, Italy) / CFHTLS) 画像は、うみへび座の方向およそ40億光年彼方の「弾丸銀河群」(Bullet Group)だ。ピンク色がX線で観測された銀河間の高温ガス、青色がダークマターの分布を示している。 この弾丸銀河群は、2つの銀河群同士が衝突したものとみられる。左右2つに分かれた

    小さな銀河群同士の衝突で分離したダークマター
  • ガニメデ内部に多段重ねの海の層?

    【2014年5月7日 NASA】 宵の西の空に輝く木星には、地下に海があるとされる大型衛星が3つある。そのうちのひとつ、ガニメデの内部が、氷と水の層の多段重ねとなっている可能性がシミュレーション研究で示された。 木星の衛星ガニメデは、火星の4分の3ほどの直径を持つ太陽系最大の衛星だ。おなじく木星の衛星カリストとエウロパ、また土星の衛星タイタンやエンケラドスとともに、地下に海をたたえているとされる天体のひとつである。 ガニメデの場合は従来、2つの氷の層に液体の水の層がはさまれていると考えられてきた。だが今回、硫酸マグネシウムの塩の存在を考慮したシミュレーション研究から、さらに複雑なモデルが導き出された(画像)。 Steve Vanceさん(NASAジェット推進研究所)らの新しいモデルは、岩石のコアと、最大で3つの氷の層にはさまれた水の層から成る。圧力で水よりも高密度になった氷が沈んで天体深部

    ガニメデ内部に多段重ねの海の層?
  • 「重いほど自転が速い」傾向、系外惑星にも

    【2014年5月1日 ヨーロッパ南天天文台】 地球の3000倍の重さを持つ系外惑星「がか座β星b」が、8時間周期で自転していることが直接観測からわかった。重い惑星ほど自転が速いという太陽系内での傾向が系外惑星にも当てはまることを例示している。 がか座β星bのCG。中心星からの距離は太陽〜地球の8倍で、これは直接撮像された系外惑星としてはもっとも近い(提供:ESO L. Calc,ada/N. Risinger (skysurvey.org)) 太陽系の惑星は重いほど自転が速い傾向があるが、がか座β星bもそれに当てはまっている。クリックで拡大(提供:ESO/I. Snellen (Leiden University)) 63光年彼方の4等星がか座β星には、地球の16倍の大きさ、3000倍の重さを持つ大型惑星が6年前に発見されている。多くの系外惑星の観測は主星の光から探る間接的なものだが、この

    「重いほど自転が速い」傾向、系外惑星にも
    waman
    waman 2014/05/03
    モデル構築やシミュレーションやで、理論屋にとっても興味深そうな説だこと。
  • アルマ望遠鏡が解き明かす、銀河中心ブラックホールの活動

    【2013年10月18日 アルマ望遠鏡】 3000万年前の銀河と、110億年前の銀河。それぞれの中心にあるブラックホールから噴き出すジェットを、2つの研究チームがアルマ望遠鏡で観測した。サブミリ波で詳しく調べることで、ブラックホールの活動が銀河の進化に与える影響の一端が明らかになってきそうだ。 NGC 1433と、その中心部で渦巻く分子ガス(青:ハッブル宇宙望遠鏡、赤・黄:アルマ望遠鏡)。クリックで拡大(提供:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)/NASA/ESA/F.Combes) 銀河PKS 1830-211のブラックホール周囲の、電波で見た明るさ。重力レンズ効果によりジェットで明るい部分が2つの像として見えている。リリース元の動画で変化のようすを見ることができる(提供:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/I. Martí-Vidal/MERLIN(University of

  • 「プランク」が宇宙誕生時の名残りを最高精度で観測

    【2013年3月22日 NASA/ESA】 宇宙全体に満ちている「宇宙マイクロ波背景放射」は、宇宙誕生時の名残を伝える微弱なマイクロ波だ。この宇宙マイクロ波背景放射を欧州の天文衛星「プランク」が最高精度で観測した全天マップが発表され、宇宙の年齢や構成割合など、宇宙の歴史に関わる新しい数値が求められた。 「プランク」による宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の全天マップ。標準モデルと合致しない温度分布の非対称性(カーブ線)や大規模な低温領域(白い囲み)が見られる(図では着色して強調)。過去の観測でも示唆されていたものが、今回はっきりと確認された。クリックで拡大(提供:ESA and the Planck Collaboration) 今回の観測研究から、宇宙の構成の割合が新しく求められた。クリックで拡大(提供:ESA and the Planck Collaboration) 欧州の天文衛星「プ

    waman
    waman 2013/04/17
    宇宙の年齢138億年、物質:暗黒物質:暗黒エネルギーの比率改変(大勢に影響なし)
  • 450光年かなたのマジック 突然消えた恒星周囲の円盤

    【2012年7月9日 NASA/ジェミニ天文台】 土星の環がある日突然消えたとしたら。そんな不思議なことが450光年かなたで起こった。ある若い恒星の周囲に1980年代から観測されていた塵の円盤が、ここ2年で突然消えたのだ。 TYC 8241 2652と周囲の円盤の想像図。ここ2年の観測で、この円盤がいきなり消えてしまった。クリックで消失の様子をアニメーションで表示(提供:Gemini Observatory/AURA artwork by Lynette Cook) 「よくある手品を見ているようでした。『恒星の周りに塵の円盤が見えます、1、2、3……さぁ消えました!』」。こうたとえて不思議がるのは、今回の発表を行った米カリフォルニア大学のCarl Melisさんだ。 ケンタウルス座の方向にある、生まれて1000万年ほどの若い恒星「TYC 8241 2652」を囲んでいたダスト(塵)の円盤は

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