『戦国魔神ゴーショーグン』の小説を中心にものを書いているときに、ふってわいたように、ビデオ販売を最終目的にした『戦国魔神ゴーショーグン』の新作映画の話が飛び込んできた。 徳間書店の「アニメージュ」経由である。 TV版が終了してから、3年経っている。 だから、TV版はいっさい意識しないで、むしろ当時僕が書いていたロボットの出てこない小説版的な内容の、人間中心の話でかまわないという。 作品のストーリーやテーマは僕に任してくれて、何をやってもいいと言ってくれた。 つまり、『戦国魔神ゴーショーグン』とタイトルが付いていれば、何を作ってもいいというわけだ。 作家の自由に作っていい映画……こんな条件に飛びつかない脚本家はいないだろう。 同時に進行し始めたアニメに、押井守氏の『天使のたまご』という作品があったが、あの作品も、作家が自分の思い通り自由に作った映画だったと思う。 でなければ、あれほど作家本位