鈴木氏は、「デジタイゼーションは、ITの進化とイノベーション推進力という二つの波によって加速している」と指摘。「クラウドやモバイルの時代になり、ビッグデータがビジネスのキーワードとなっている」という。 これらのデータを分析し、意思決定の自動化、AI活用による新しい気づきや発見といったことが具現化し、製品やサービスを生み出すイノベーションが、主導権が企業、サプライ側から消費者(デマンド側)へと移ってきている。「これらも、消費者のニーズや声がデジタル化されることで企業が取り込みやすくなっていることが背景にある」と鈴木氏は述べた。 今後5年以内に業界トップ10の4割が脱落 次に鈴木氏は、デジタイゼーションがもたらすビジネスインパクトとして、スイスのビジネススクールIMDとシスコの共同調査の結果を示した。「各業界上位10社のうち、今後5年以内にその4割近くが市場から脱落する」という内容だ。にもかか