今回ご紹介する酒場は、仙台・国分町で1963年(昭和38年)に創業した銘店「地雷也」です。東北最大の都市・仙台にはそうそうたる飲み処が暖簾を掲げていますが、山・里・海の美味しいものを食べさせてくれる名酒場としてここ「地雷也」は地元の人からも定番の居酒屋です。 国分町の飲食店街にあり、店先の「山塞料理・地雷也」とかかれた大きな赤ちょうちんが目印です。幕末に流行った小説・自来也説話が店の由来。山塞料理は、炭火で串焼きを豪快に焼き上げることから山賊の住処で食べる光景を印象したことから。 入り口の縄のれんをくぐり、地階へと潜っていく。少し落ち着いてきたとはいえ今でもギラギラと燿る艶やかな国分町にあって、大人の隠れ家へと逃げ込むような感覚になります。 150年以上前の古民家の材木を再利用したという内装ですが、すでに店そのものの歴史も加わって重厚で堂々たる佇まいを感じます。 蔵王でつくられた白炭が煌々