@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(114) 素敵な会議の「タテ」と「ヨコ」 @IT自分戦略研究所 書評チーム 2009/8/11 ■見晴らしのいい場所 優秀なファシリテータは、「会議の全体」と「進行中の議論」との関係を的確に見いだせる“見晴らしのいい場所”に立っている。全体と細部の状況を同時に把握するには、状況を記述する適切な方法が必要である。文字ではなく、図で理解する方法である。個条書きで平面的に考えるのではなく、図を使って立体的に考える方法である。立体感のある思考は、要素間の関係性を明示できるのである。これはファシリテータが有すべき基本的なスキルである。 会議には「タテ型」と「ヨコ型」がある。 タテ型の会議は情報共有を目的とする会議のことだ。組織の上から下、あるいは下から上の方向で情報が流れる。営業進ちょく会議や編集会議がこれに当たる。ヨコ型の会議では部門を横断して情報が多方向に流れ