鳩山前首相は毎朝、公邸から隣接する首相官邸に移動する際、記者団の質問に答えていたが、菅首相は17日の民主党の参院選公約発表の際も記者団の質問を途中で打ち切って退席するなど、質問を避ける傾向が強い。 街頭演説など、政権側からの一方的な情報発信で十分だとする菅首相の姿勢が問われる事態となっている。 福山哲郎官房副長官は21日の記者会見で、菅首相が朝の公邸前での取材に応じないとしたことについて、「首相は(参院選)マニフェストの記者会見もしたし、選挙であちこちで国民に自分の思いを訴えている。首相の国民に対する発信が著しく減ったという認識はない」と述べた。