「開発担当者も運用担当者もこれからは『運用』というキーワードが大事になる」。日経コンピュータ11月10日号の特集「創る『運用』」でクラウド時代におけるユーザー企業のシステム運用の姿を追ったところ、こう考えているユーザー企業の情報システム部門が増えてきたことを実感した。 運用が大事になる。そう言っても、ハードウエアが故障したときに修理できるとか、統合運用管理ツールの仕組みに詳しいとか、技術的なことではない。もっと大きく、「運用する」ことを起点にシステム開発やシステム運用を考えましょうということだ。 具体的には次のような流れになるだろう。情報システム部門はサービス提供の手段としてシステムを開発し、運用する。時には外部のクラウドを使う。利用部門にとっては提供元はどこでもよく、適切なシステムを利用できれば事足りる。情報システム部門は、クラウドサービスの利用や自社システムの運用を通じて、サービスの課