今回はストレージ関連のトピックを総ざらいして、情報急増に耐え得るストレージシステムの全体像を4つの観点から検討する。 前々回の第8回 大量データを守る適切な災害対策で「今日ではデータは企業の無形資産である」と述べた。実際、意思決定においてデータは重要な役割を果たす。だからこそストレージは非常に重要だ。 今回はこれまでの連載内容を振り返りつつ、情報急増に耐え得るストレージシステムの全体像を検討する。ストレージの要件で大切なものは「可用性」「性能」「容量」「保全性」の4つである(図)。 可用性を高めるには、ストレージを統合しレベルごとに階層化せよ まず可用性から考えてみよう。結論から述べると、可用性を考慮したストレージを適切に組むためには、統合され、可用性のレベルごとにデータが階層化された統合ストレージであることが必要だ。 第2回 “過剰投資”なストレージ、まずは統合からでは「情報量が増えてき