なぜ絵文字が生まれたのか? 「絵文字はなぜ生まれたか − メラビアンの法則」では絵文字によって端的なテキスト情報に感情情報を付加することでテキストコミュニケーションを円滑にしようとしたことを、「絵文字はなぜ生まれたか − PocketNet」では限られた情報量の中で絵文字を使うことで分かりやすく情報を伝えようとしたことを書いてきたが、絵文字を開発するにあたっては、これら2つの絵文字の役割についてそれぞれお手本となるものが存在した。感情情報の付加については「マンガ」、情報の分かりやすい伝達については「ピクトグラム」である。今回は絵文字が日本文化をバックボーンにして日本で生まれるべく生まれたことについて書きたいと思う。 「漫符」というものをご存じだろうか?漫符とはマンガ特有の記号的表現のことで、具体的には汗を表した水滴型のマークを顔に描くことで「焦り」や「困惑」などを表現したり、湯気を表した曲