上司、部下、顧客、外注…社内外問わず、仕事の場面では常にさまざまな人と多様なやり取りを要される。故にコミュニケーションは大切な鍵。といえども「自分の伝えたいことが、相手にきちんと伝わらない」というジレンマは誰しも尽きない。山田ズーニーさんは、通信教育で有名なベネッセコーポレーションで受験生たちに小論文の教育を行い、現在はフリーランスとして『あなたの話はなぜ「通じない」のか』などの著書が注目されている。いわば「伝える」ことを教える達人だ。自分の思いを伝えるにはどうすればいいのか。また、そのテクニックを知ることによる大切さなどを、じっくりと伺った。 一番大事なのは嘘をつかないことですね。自分で実感の持てる本当のことだけを話し、書くことに勝る“戦略”はないと思います。 ただし、本当のことと本音とを間違えてはいけません。例えば、顔を見るだけで吐き気がするほど嫌な上司がいるとして、そのまま口にするの