都内在住のA子さん(51才・専業主婦)は、結婚以来30年、同居する姑(75才)にいびられ続けていた。料理の味つけ、外出時の服装、髪形、言葉遣い、手紙の文字、全てにケチがついた。 「やっぱり高卒の頭じゃ長男の嫁は務まらないのね」 口癖のようにそう言われた。 「早く死んでほしい…。そう思っていました。ひどいことを願ったバツなのかもしれません。10月、夫が先に死にました」(A子さん) 脳梗塞だった。勤め先の製紙メーカーで、会議の最中に倒れてそのまま逝った。 「慌ただしい葬儀を終えて、悲しみの底でふと思ったんです。同居する姑をどうするのか。夫は死んだ。もうあたしはこの姑とはなんの関係もない。それでもまだこの人と一緒に暮らさなければならないのか」(A子さん) 息子は大学を出て一人立ちしたが、夫婦で買った戸建てのローンはあと10年残っている。年金から一銭の金も入れず、3食当たり前に食らう姑をこれ以上養