ソフトバンクモバイルは2009年5月29日,次世代携帯電話向け通信技術LTE(long term evolution)の実用化に向けた実験を公開した。実験場所は茨城県水戸市の赤塚駅周辺。3カ所の基地局(写真1)と,バスに搭載した移動局(写真2)の間で通信する様子を見せた。伝送速度は,電波状態の良い場所で最大13Mビット/秒を記録した。現状の実験環境では利用できる電波の周波数が狭いといった制限がある。将来,利用できる周波数の拡大や送信技術の高度化が実現すれば,100Mビット/秒以上の伝送速度が実現できるという。 同社は2009年2月にLTE実験の免許を取得。3G携帯電話用の商用サービスに利用している鉄塔にLTEのアンテナを取り付けて,特性を検証している。「商用の3Gサービスと同様の環境でLTEの特性をテストすることで,どういうサービスを構築するか技術を蓄積する」(ソフトバンクモバイル 技術総