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  • 東筑監督「僕は野球を教えるだけ」青野浩彦が人間教育を叫ばない理由。(中村計)

    〈「野球(部)は人間力を育てるところ」なんて言うけど違う〉――。 激戦地・福岡から、21年振りに公立として甲子園出場権を勝ち取った県内屈指の進学校・東筑(21年前も東筑)の監督・青野浩彦の、こんなコメントがある。『日刊ゲンダイ』のデジタルで紹介され、話題になった。 テレビ番組『5時に夢中!』の中でもこの記事が取り上げられ、コメンテイターのマツコ・デラックスは、名門野球部出身者は「十中八九、クソ野郎だから」と発言したという。 大会初日(8日)、第2試合に登場した東筑は、愛媛代表の済美に4-10で敗戦。試合後、青野はそのことに触れ、「大変な騒ぎになったみたいですね」と苦笑した。 マツコ・デラックスが当に誤解しているのか、意図的に誤読したのかは不明だが、青野は、「野球=下等」だから人間力をつけることはできない、と言っているわけではない。あくまで、人間教育は自分の役割ではない、と言っているだけだ

    東筑監督「僕は野球を教えるだけ」青野浩彦が人間教育を叫ばない理由。(中村計)
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    watermaze 2017/08/09
  • 浦和が陥った疑念と負のスパイラル。ペトロヴィッチ監督解任と、今後。(飯尾篤史)

    「監督は就任した瞬間から退任へのカウントダウンが始まっている」 そう言ったのは誰だったか。今季のJ1の監督人事は、その言葉の正しさを証明するかのようだ。 7月30日、12年から5年半、浦和レッズの指揮を執ってきたミハイロ・ペトロヴィッチ監督が解任された。 今シーズン、志半ばでクラブを去ったJ1の指揮官は、三浦文丈(アルビレックス新潟)、渋谷洋樹(大宮アルディージャ)、石井正忠(鹿島アントラーズ)、森保一(サンフレッチェ広島)に続き、これで5人目となる。 驚くべきは、その顔ぶれだ。ペトロヴィッチ監督は浦和を2シーズン連続してチャンピオンシップ出場へと導き、昨季はルヴァンカップを獲得した。森保監督は2012年、2013年、2015年のJ1優勝監督で、石井監督は2016年のJ1優勝監督である。クラブにタイトルをもたらしたというのに、この末路――。監督の命は、カゲロウのように儚い。 浦和の山道守彦

    浦和が陥った疑念と負のスパイラル。ペトロヴィッチ監督解任と、今後。(飯尾篤史)
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    watermaze 2017/08/04
  • 天皇杯Jクラブ敗退は波乱じゃない?国内3冠で最も難関タイトルな理由。(戸塚啓)

    波乱という表現は、そもそも使えないのかもしれない。 サッカー天皇杯におけるJクラブの敗退だ。 ベスト16がほぼ出揃った2017年度の天皇杯では、筑波大学がベガルタ仙台とアビスパ福岡を連破した。国内のピラミッドでは“J4”にあたるJFLのヴァンラーレ八戸も、ヴァンフォーレ甲府を退けた。 福島県社会人リーグのいわきFCも、その名を全国へとどろかせた。“J7”に相当するカテゴリーの彼らが、J1の北海道コンサドーレ札幌を撃破したのだ。3回戦ではJ1の清水エスパルスに0-2で敗れたものの、リスクを恐れない勇敢なサッカー披露した。 昨年はどうだったのか。1回戦でJ2のFC岐阜がJFLのHonda FCに、町田ゼルビアが神奈川大学に敗れ、2回戦ではJ1の名古屋グランパス、甲府、仙台がJ3の下に位置する都道府県代表のクラブに白星を献上した。J2の松山雅FCも、Honda FCを止められなかった。 ヨー

    天皇杯Jクラブ敗退は波乱じゃない?国内3冠で最も難関タイトルな理由。(戸塚啓)
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    watermaze 2017/08/01
  • 柏木、槙野、森脇、そして西川、李。浦和の“広島化”の裏にあるもの。(細江克弥)

    広島のJ1連覇、天皇杯準優勝に大きく貢献した西川周作。失点数29は全クラブ中最少。56失点の浦和で、来季はどれだけの結果を残すのだろうか。 昨季、サンフレッチェ広島のJリーグ連覇に大きく貢献した日本代表GK西川周作は、かねてから噂のあった浦和レッズへの移籍を決意した。これによって加速した「浦和の広島化」が、オフのJリーグを賑わす話題の一つとなっている。 2010シーズン開幕前、浦和は広島から日本代表にも名を連ねた司令塔・柏木陽介を獲得。当時のチームは、フォルカー・フィンケ体制下でそれまでの堅守速攻型からポゼッション型へのスタイル変更を目指す過渡期にあり、広島でそのスタイルの中心にいた柏木の獲得はまさに的確な補強に見えた。 しかしフィンケによる抜的な体質改善には時間がかかり、2010シーズンは10位に低迷。結果を急ぐクラブはシーズン途中にフィンケの解任を決定し、翌2011シーズンにはクラブ

    柏木、槙野、森脇、そして西川、李。浦和の“広島化”の裏にあるもの。(細江克弥)
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    watermaze 2017/07/30
  • 名門ヨネクラジムに近づく閉鎖の時。最後の後楽園、そして37人目の王者。(渋谷淳)

    ボクシング界に大きな足跡を残した名門、ヨネクラボクシングジムが8月いっぱいをもって閉鎖される。米倉健司会長が1963年に創設した同ジムは、半世紀あまりの間に世界王者5人、東洋太平洋王者9人、日王者31人を輩出した(複数の王座を獲得した選手がいるためタイトル獲得者は計36人)。 惜しまれつつ姿を消すヨネクラジムだが、そのDNAはOBたちによって受け継がれようとしている。 ヨネクラジムの閉鎖が発表されたのは4月下旬のこと。創設者の米倉会長が83歳と高齢で、選手の指導がままならなくなったことを理由に、54年の歴史に幕を閉じることになったのだ。 ガッツ石松、大橋、川島ら計5人の世界王者を輩出した。 米倉会長は明治大在学中の1956年、メルボルン五輪に出場するなどアマチュアの名選手として活躍。プロでも日、東洋王座に就き、日で初めて世界王者となった白井義男氏に続こうと、世界タイトルに2度挑戦した

    名門ヨネクラジムに近づく閉鎖の時。最後の後楽園、そして37人目の王者。(渋谷淳)
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    watermaze 2017/07/25
  • なぜ浦和の失点がリーグワースト3に。柏木が語る問題点と「恥ずかしさ」。(寺野典子)

    18試合を終わって、首位との勝ち点差9ポイント。8位と低迷する浦和レッズにとり、首位セレッソ大阪との一戦は大きな意味を持っていた。スルガ銀行チャンピオンシップ出場のため、7月22日に先立って行われたJリーグ第22節。3万人を超える観客が見守るなか、キックオフされた。 「絶対に勝たなくちゃいけない試合だった。その試合で、この失点の仕方は……ひどい」 柏木陽介が振り返るように、浦和は6分、8分と続けざまにセレッソ大阪の杉健勇にゴールを決められてしまう。 18分にズラタンが得点するも、27分に山口蛍、35分丸橋祐介に追加点を許す。前半アディショナルタイムにラファエル・シルバが1点返したものの、守備を固めたセレッソのゴールを破ることはできずに、2-4のまま浦和の今季8敗目が決まった。失点数は34点に増加。1試合多いとはいえ、リーグワースト3の数である。 「学生のようなイージーなミスからの失点が多

    なぜ浦和の失点がリーグワースト3に。柏木が語る問題点と「恥ずかしさ」。(寺野典子)
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    watermaze 2017/07/24
  • サンウルブズ快勝は想像以上の快挙。今こそラグビー日本代表の利益に。(戸塚啓)

    暑さの中でも足が止まらない。気候を味方につけて運動量で勝負しきる形は、日本代表にとってもヒントとなるかもしれない。 ZOZOマリンスタジアムがプロ野球のオールスターに沸き上がり、埼玉スタジアムで浦和レッズとドルトムントがシーソーゲームを演じた7月15日、秩父宮ラグビー場で歴史的な勝利が生まれた。スーパーラグビーに参戦しているサンウルブズが、シーズン最終戦でニュージーランドのブルーズを48-21で撃破したのだ。 猛烈な日差しが選手たちの頭を焼き付ける12時5分キックオフの条件は、ニュージーランドからやってきたブルーズにはタフなものだったに違いない。それでも、ブルーズのジェームズ・パーソンズ主将は「暑さを含めてコンディションの影響はあったが、それを言い訳にはできない。試合に向けた姿勢が大きな要素で、我々は個々の選手のメンタルに課題があった」と振り返っている。最後まで足を止めないサンウルブズは、

    サンウルブズ快勝は想像以上の快挙。今こそラグビー日本代表の利益に。(戸塚啓)
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    watermaze 2017/07/20
    とりあえず普通に負けたり負けたり負けたりしてたまに勝つくらいのレベルにはなっているらしいな。
  • どれだけ負けても、野球は楽しめる。阪神ファンの人生が幸せな理由。(鈴木忠平)

    タイガースファンは長く待った春到来の予感があることだろう。セ・リーグは昨季王者・広島との一騎打ちの様相を呈しており、気温の上昇とともにもっと熱くなりそうだ。 前回優勝したのは2005年。ファンはじつに12年間も歓喜から遠ざかってきた。その間に甲子園球場はリニューアルされ、阪神電車から続くスタジアムへの道も整備された。今年に入って長く親しまれたダイエー甲子園店の閉店もニュースになった。 スポーツビジネスの発展とともにタイガースを取り巻く環境も様変わりした。それとともにファンの在り方も変わってきたように映る。 スタンドに足を運ぶ理由は勝利か、質の高いサービスか。他球団や他のスポーツでも同様だが、ドライな判断が伴うようになってきた。ただ、その中で虎党にはずっと変わらないものがあるような気がする。そこにこのチームの幸せがあるような……。 野田裕治(55)は兵庫県芦屋駅前で70年続く老舗美容室「グラ

    どれだけ負けても、野球は楽しめる。阪神ファンの人生が幸せな理由。(鈴木忠平)
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    watermaze 2017/06/12
  • AFCが済州に下した処分を検証する。日韓サッカー騒動史に新たな視点を。(吉崎エイジーニョ)

    6月9日、韓国の『スポーツソウル』紙が第一報を報じた。5月31日のアジアチャンピオンズリーグラウンド16第2レグ、浦和レッズvs.済州ユナイテッド戦での暴行の処分だ。 ・試合中、警告累積でレッドカードを受けたチョ・ヨンヒョンに6カ月の出場資格停止。制裁金2万ドル。 ・試合終了直前に阿部勇樹に暴行したぺク・ドンギュに3カ月の出場資格停止、制裁金1万5000ドル。 ・試合後、槙野智章を追いかけたクォン・ハンジンに2試合の出場資格停止と制裁金1000ドル。 ・済州のクラブ側に制裁金4万ドル。浦和にも制裁金2万ドル。 これまで大きくは議論されてこなかったチョ・ヨンヒョンへの処罰とその重さは意外なものだった。アジアサッカー連盟(AFC)は後半36分にチョがファウルで退場し、なおかつ試合後の乱闘にまで参加したことに対して重い罰を課したとみられる。第一報が載った『スポーツソウル』は「済州は異議申し立てを

    AFCが済州に下した処分を検証する。日韓サッカー騒動史に新たな視点を。(吉崎エイジーニョ)
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    watermaze 2017/06/11
    きちんと検証せずに浦和にも問題があるんじゃないかと印象操作とかっこいい決め台詞で論点ずらしている記事。
  • 五輪種目化でスポンサー問題勃発!?ボルダリング界で選手と協会が対立。(津金壱郎)

    高まる人気や注目に水を差すことを避けたかったのか。はたまた、体裁を考えて問題を先送りにしたかったのか――。 スポーツクライミングを国内で統括する日山岳・スポーツクライミング協会と、代表選手たちの対立はひとまず、双方が譲歩する形で決着した。 協会関係者によれば、「代表ユニフォームのベストに個人スポンサーのロゴを条件付きで掲出できることに決まった。ただし、オフィシャルスポンサーと業種がかぶる個人スポンサーの掲出はNG。来年以降の掲出については新たに交渉することに落ち着いた」と明かしてくれた。 ただし、肖像権に関する選手たちの要望は保留になっている。 事の経緯は、こうである。5月初旬に行われた国際大会のボルダリング・ワールドカップ八王子で、日本代表の有志は協会に反旗を翻して代表ユニフォームのパンツに『KEEP OWN SPONSORES for PRO activity』(プロ活動のために、個

    五輪種目化でスポンサー問題勃発!?ボルダリング界で選手と協会が対立。(津金壱郎)
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    watermaze 2017/06/05
  • 交流戦「パが強い」というよりも……。過去12年で負け越し69の球団が。(広尾晃)

    5月30日から、NPBは交流戦が始まった。セ・リーグとパ・リーグのチームが真剣勝負で対戦する。昭和の野球を知るオールドファンからすれば夢のようなカードだが、今季で13回目、すっかり定着した。 心待ちにしている人も多いだろうが、あまりうれしくないファンもいるのではないか。 そう、セ・リーグのファン各位だ。 過去12年間で11回もパ・リーグが勝ち越している。 <2005年からの交流戦の戦績。パ側から見た勝敗と勝率> 2005年 105勝104敗7分 .502○ 2006年 108勝107敗1分 .502○ 2007年  74勝 66敗4分 .529○ 2008年  73勝 71敗0分 .507○ 2009年  67勝 70敗7分 .489● 2010年  81勝 59敗4分 .579○ 2011年  78勝 57敗9分 .578○ 2012年  67勝66敗11分 .504○ 2013年  8

    交流戦「パが強い」というよりも……。過去12年で負け越し69の球団が。(広尾晃)
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    watermaze 2017/05/31
  • ロッテのチーム打率が衝撃の1割台。戦後最低をひた走る歴史的な貧打線。(広尾晃)

    ゴールデンウィークが終わった。各地の球場は満員のお客で揺れていたが、記録マニアの胸もちょっとざわついている。 千葉ロッテマリーンズが、チーム打率1割台のまま、30試合を経過したのだ。 <パ・リーグ6球団のチーム打率(5月7日終了時点)> 楽天 打率.274 27試合    923打数 253安打 ソフトバンク 打率.265 32試合 1053打数 279安打 オリックス 打率.262 29試合 953打数 250安打 西武 打率.248 29試合 983打数 244安打 日ハム 打率.231 31試合 1004打数 232安打 ロッテ 打率.185 30試合 937打数 173安打 リーグ打率は.244、昨年が.259だから、やや投高打低にはなっているが、ここまで極端に低くなるほどではない。 角中が負傷離脱、助っ人は期待外れ、鈴木も急落……。 昨年、ロッテはリーグ打率とほぼ同じ.256だ

    ロッテのチーム打率が衝撃の1割台。戦後最低をひた走る歴史的な貧打線。(広尾晃)
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    watermaze 2017/05/09
  • 楽天・茂木栄五郎ってなんなんだ!学生時代の愛される逸話と、心臓。(安倍昌彦)

    誰も悪く言う者がいない。 「茂木がいると担任がいらないって、あの頃、よくみんなで言ってました。自分たちの代わりに、あいつがクラスを全部まとめてくれましたから」 桐蔭学園高当時の茂木栄五郎を、生徒として指導した者が言う。 「やらんヤツに、やれ! って叱ることはしょっちゅうあるけれど、練習やり過ぎるから『もうやめとけ!』って言ったのは栄五郎だけよ。叱られても、まだ練習しとった」 早稲田大学当時の茂木栄五郎を、選手として指導した者が言う。 「茂木だけは間違いない……。スカウト全員が推して指名しました。想定以上の働きです。打率とか数字に現われる結果だけじゃないですから、茂木の場合は。野球を愛し、存分に野球ができる“今”を大切にする姿勢。若手だけじゃない、チーム全体の手になってるんじゃないですか」 2015年のドラフト3位指名。 その入団にたずさわった者は、こんな表現で茂木栄五郎を語ってくれた。

    楽天・茂木栄五郎ってなんなんだ!学生時代の愛される逸話と、心臓。(安倍昌彦)
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    watermaze 2017/04/19
  • 五輪から除外間際だった競歩50km。IOCはなぜ種目を減らそうとするのか。(松原孝臣)

    荒井広宙がメダルをとったこともあり、日国内での競歩の認知度は高い。存続はひとまず喜ばしいことだろう。 競歩の50kmのオリンピック、世界選手権での存続が決まった。 あらためて経緯を説明すると、「50km競歩」はロンドンで開催された国際陸上競技連盟の理事会で、オリンピック、世界選手権から除外するか否かについて議論されることになっていた。もし除外された場合、2019年の世界選手権、そして2020年の東京五輪でも実施されないことになっていたから、競歩界にとって大きな成功であったと言える。 50kmは、リオデジャネイロ五輪で荒井広宙が激しいデッドヒートの末に銅メダルを獲得したレースも記憶に新しい。また、1932年のロサンゼルス五輪で採用されて以来、1976年のモントリオール五輪を除き、実施されてきた伝統を誇っている。 そもそも除外の可能性が出てきたのはなぜか。その背後には、国際オリンピック委員会

    五輪から除外間際だった競歩50km。IOCはなぜ種目を減らそうとするのか。(松原孝臣)
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    watermaze 2017/04/17
  • 安楽智大の232球から4年、今年も……。WBCの球数制限とセンバツの野放図。(氏原英明)

    今大会最多の1日で218球を投げた東海大市原望洋の金久保優斗。“熱投”の代償が大きなものにならないことを願うばかりである。 あれから4年――。 この偶然をどう受け止めていいのか。あの一件から4年が経つ。 2013年春のセンバツ大会。当時、済美にいた安楽智大(楽天)が初戦の広陵戦で延長13回232球の力投を演じた。この出来事は、日米のメディアを巻き込んでの大論争となった。「勝利」と「育成」の狭間で、甲子園の在り方が問われた。 時を経て、2017年。 大会3日目の1回戦・滋賀学園vs.東海大市原望洋の試合で、東海大望洋のエース金久保優斗が延長14回218球を投じ、滋賀学園の背番号「10」棚原孝太投手は192球で完投勝利を挙げた。 まだある。2回戦の福岡大大濠vs.滋賀学園戦は延長15回までもつれて引き分け。福岡大大濠のエース・三浦銀二が延長15回を完投。球数は196球だった。また、2回戦・健大

    安楽智大の232球から4年、今年も……。WBCの球数制限とセンバツの野放図。(氏原英明)
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    watermaze 2017/04/02
  • 福岡大大濠・八木啓伸監督の良識。エースの投球練習を制止した理由。(中村計)

    準々決勝ではついにマウンドに上がらなかった福岡大大濠のエース三浦銀二。八木監督の決断に感謝する日が、きっとくる。 1回裏、福岡大大濠の大エース・三浦銀二が、ベンチを飛び出し、ブルペンへ向かおうとした。 準々決勝の第2試合、福岡大大濠vs.報徳学園の試合で、自軍の先発ピッチャー・徳原世羅が乱れ、5番打者を迎えたところで早くも2番手の西隼人にスイッチしたのを見ての行動だった。 しかし、監督の八木啓伸はそれを制止した。 「気持ちはわかるが、必要ないと言いました」 春夏通じて26年振りに甲子園に出場した福岡大大濠は昨秋、県大会、九州大会、神宮大会と合わせて全13試合の公式戦を戦った。そして、その全試合において三浦が先発完投している。文字通り、大黒柱である。 この選抜大会も、三浦頼みだったと言っていい。22日、1回戦の創志学園戦では149球を投げて6-3で完投勝利。26日、2回戦の滋賀学園戦では19

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    watermaze 2017/03/30
  • ついに名古屋vs.岐阜が雌雄を決する!?J2「名岐ダービー」という痺れる対戦。(安藤隆人)

    おどけた表情でゴールアピールをする岐阜の田中パウロ淳一。岐阜のサポーターにとっては一生忘れられない1点となった。 筆者は岐阜県出身である。 高校まで岐阜県で育ち、岐阜という地域に対する愛着はことのほか深い。 3月4日のJ2第2節において、名古屋グランパスvs.FC岐阜というカードが、名古屋のホームスタジアムである豊田スタジアムで実現した。 他の地域の人間からすると、ただのJリーグの1試合に過ぎないかもしれないが、岐阜県民(もしくは岐阜生まれ・育ちの人間)にとって、この一戦は非常に意義あるものだった。 試合前に名古屋サポーターに話を聞いてみると、「向こう(FC岐阜サポーター)はダービーマッチだって思っているかもしれないが、こっちはそう思ってないから」とか、「普通のリーグの1試合」などという、素っ気なくも、ある意味期待通りの回答が返ってきた。 一方、岐阜のサポーターに話を聞くと、「ついにこの日

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    watermaze 2017/03/09
  • 日本人で「一番ボールを奪える」男。仙台・富田晋伍が忘れられない涙。(杉園昌之)

    バイタルエリアで相手アタッカーを迎撃し、攻撃へ――。仙台の生命線であるカウンターは、富田がボールを奪った瞬間から発動する。 あの日のヤマハスタジアムの光景は、記憶に深く刻み込まれている。ベガルタ仙台の富田晋伍は、他の誰よりも責任を背負い込んだ。 2008年12月13日、J1・J2入れ替え戦の第2戦。スコアは1-2でジュビロ磐田の勝利。試合終了の笛が鳴り響くと、涙が頬をつたった。悔しくて、不甲斐なくて。仙台から遠路駆けつけ、ゴール裏を黄色に染めたサポーターの姿が目に入ると、また感情がこみ上げ、目を赤く腫らし、そして憔悴した。 「当に申し訳ないと思った。僕のせいで負けたと言ってもいいくらい。2失点ともに絡んでいたので……」 8年4カ月の歳月を経ても、J1昇格を逃したときの思いは心から消えない。 入れ替え戦で何度も切り返しに翻弄されて……。 入れ替え戦、ホームでの第1戦は1-1で折り返し、第2

    日本人で「一番ボールを奪える」男。仙台・富田晋伍が忘れられない涙。(杉園昌之)
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    watermaze 2017/03/03
  • 俊輔が空けて、誰がそこを使うのか。ジュビロの「話し合い」が始まった。(飯尾篤史)

    ジュビロの攻撃は、加入した中村俊輔が早速司令塔の位置に収まっている。彼のビジョンを共有することは、若手にとっても成長の契機になるはずだ。 そこを、誰が、使うのか――。 しばらくの間、これが中村俊輔を迎え入れた“名波ジュビロ”のテーマになりそうだ。 「そこ」とは俊輔が空けたトップ下のスペースのこと。「誰」とは俊輔の近くでプレーするボランチや両サイドハーフのことだ。 2月25日に行われたJ1リーグ開幕戦。俊輔加入で注目の集まるジュビロ磐田は、J1に復帰したばかりのセレッソ大阪に対して、0-0の引き分けに終わった。 シュート数はC大阪の9に対し、磐田は7。名波浩監督が「よく勝点1をもって帰れたなというゲーム」と語るほど劣勢とは感じなかったが、磐田にとって不意な出来だったのは確かだろう。俊輔もまた「やりたかった攻撃の半分もできなかった」と振り返った。このゲームで浮かび上がった課題のひとつが、

    俊輔が空けて、誰がそこを使うのか。ジュビロの「話し合い」が始まった。(飯尾篤史)
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    watermaze 2017/03/02
    それを決めるのが監督の仕事のはずではというか。これでは組織的な守備や攻撃は無理そう。
  • 「情熱は衰えた」ある有名作家の告白。高齢化、中毒化するプレミアリーグ。

    1月31日発売の『フランス・フットボール』誌は、プレミアリーグの停滞を巻末で特集している。 清潔だが無味乾燥なスタジアム、そのスタンドを埋め尽くす海外からの観光客たち、法外な値段のチケット、減少する観客数……。圧倒的な資力に基づく経済的な繁栄とは裏腹に、プレミアはその内側から蝕まれようとしている。今こそイングランドの伝統を見直し、原点に回帰しながら未来を模索すべきではないのか。その問題意識のもとに、プレミアリーグの現状を分析している。 特集の最後を飾るのが、フィリップ・オクレール記者による小説家ニック・ホーンビーのインタビューである。 『ぼくのプレミア・ライフ』の著者として日で知られるホーンビーは、1957年生まれの59歳。英国を代表する作家であり、またアーセナルの熱烈なサポーターである彼の言葉は、決して「昔は良かった」という類の旧い世代のたわごとではない。 プレミア以降(ヨーロッパで

    「情熱は衰えた」ある有名作家の告白。高齢化、中毒化するプレミアリーグ。
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    watermaze 2017/02/13