国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)をめぐって潮受け堤防排水門の開門を求める「よみがえれ!有明訴訟弁護団」は2日、佐賀市で「漁民の集い」を開きました。堤防内の調整池から排出される汚濁水による被害を訴える有明海沿岸4県(長崎、佐賀、福岡、熊本)の漁業者、支援者ら約30人が参加しました。 冒頭の報告で、同弁護団の馬奈木昭雄団長は「国の有明海再生事業が取り組まれてきたが、改善されるどころか悪化している。開門せずに漁場を再生させる案など存在しない」と強調しました。 漁業者からは「有明海が元に戻らなければ死んでも死にきれない」「一刻も早く開門をさせなければ」との発言が相次ぎました。 佐賀県のノリ漁師は「12日連続で機械を回さない時期もあり、収穫量は例年の3割程度。質も良くなかった」との実態を語り、長崎県の漁師が「ワカメ漁は全滅に近い状態です。有明海再生のため、なんとしても開門を実現させたい」と述べると