米国ではKindle以後6年を経て、変化のトレンドを再評価しようという空気が強まっている。学者でジャーナリストのジェーン・フリードマン氏が、共有すべき5枚のチャートをブログやPinterestで公開し、注目されているので紹介しておきたい。市場データは山のように目にするが、発見を伴うものは少なく、見落としも多くなる。キュレーターによるセレクションとポイントを押さえた解説は貴重だ。 デジタル出版のような非連続的変化において、丸5年というのは重要な節目で、ビジネスから離れた歴史的なスケールで見直すことを可能にする。つまり、大衆消費型出版の半世紀やグーテンベルク以降の500年と比較して、この地殻変動で何が変わり、何が変わらないのかを評価できる時点にさしかかったということだ。学者、研究者の出番だ。 フリードマン氏がセレクトしたのは、以下の5点のチャートで、講演活動でよく使っているもの。 書籍小売チャ