マーケティング/人材育成プランナー、青山学院大学経営学部マーケティング学科兼任講師 山本直人
各企業海外への展開を真剣に考えるに当たって、当然経営者自身がグローバルな視野を持っていなければなりません。当社でもアジアでのビジネスを始めていますが、我々は本当にグローバルな市場で戦うだけの見識を持っているのだろうかと、自問しています。 私自身、ネット業界はともかくとしても、他の業界については、世界的な企業であっても名前すらよく知らないというケースがよくあります。これでは世界の人々と交わり、ビジネスを進めるに当たって、世界の常識が無いことに等しいでしょう。 そこで、色々な業界を世界レベルで見たときに、どのような企業が先頭を走っているのか、時々まとめてみたいと思います。第1回目の今回は、少し馴染みのある広告代理店業界です。数字は2008年度の売上総利益、カッコ内は売上総利益に占めるデジタル広告比です。 1位:WPPグループ(英)⇒136.0億ドル(15%) 2位:オムニコム・グループ(米)⇒
事業会社からDXの成功事例をよく聞かれる。またエージェンシーを含むマーケティング支援事業者からも、データを活用したマーケティング活動の成功事例は?などという質問がよく来る。もちろん成功事例は情報として価値がある。参考にもなる。ただ成功事例だけ欲しがる傾向には問題がある。 まず成功したという評価をするにはまだ早い事例が多い。またそれぞれの企業の個別の状況や課題がある中で、よその事例をそのまま参考にできるかは微妙である。そして、これが最大の理由だが、実は失敗例の中にこそ参考になる要素が多いということだ。だが特に失敗例は世の中に出て来ない。そうそう失敗を公表する企業もないし、大概本当は失敗なのに責任者の保身のために成功を装うことが多い。さらに失敗の原因をしっかり分析する会社もほとんどない。しかるに、自身で実際にやってみるしかないのだ。失敗事例に有効な情報があるのは、故野村克也監督の名言(「勝ちに
事業会社からDXの成功事例をよく聞かれる。またエージェンシーを含むマーケティング支援事業者からも、データを活用したマーケティング活動の成功事例は?などという質問がよく来る。もちろん成功事例は情報として価値がある。参考にもなる。ただ成功事例だけ欲しがる傾向には問題がある。 まず成功したという評価をするにはまだ早い事例が多い。またそれぞれの企業の個別の状況や課題がある中で、よその事例をそのまま参考にできるかは微妙である。そして、これが最大の理由だが、実は失敗例の中にこそ参考になる要素が多いということだ。だが特に失敗例は世の中に出て来ない。そうそう失敗を公表する企業もないし、大概本当は失敗なのに責任者の保身のために成功を装うことが多い。さらに失敗の原因をしっかり分析する会社もほとんどない。しかるに、自身で実際にやってみるしかないのだ。失敗事例に有効な情報があるのは、故野村克也監督の名言(「勝ちに
たまに何を勘違いしているのかわからないですが「即日融資だったんじゃないのか!」と振り込みがなかったことに怒って、口コミの掲示板などに文句を言っている人がいます。即日で審査してもらって、最速の場合ではその日のうちに振込があると思っていたようですが、よくよく話を読んでみるとその人は仕事から帰ってきて夕方から夜にかけて登録をしたというのです。実際に稼働しているのは人間で、人間が活動している時にしか審査はできませんから、人が帰るような時間に登録をした所で即日融資をしてもらえるわけがありません。早くても次の日の午前中といったところでしょう。 実際に早くに振込をして貰いたいのであれば午前中までに終わらせておいた方がいいと言われています。プロミスなどでは即日融資ができる、振込をするというふうに言われていますが、振込み自体を完了するのは銀行の仕事です。そして銀行は窓口や振込み自体を3時までしか受け付けてい
本当なのかどうか確かめていないけど、市場が多様化しているらしい。それと同時に、一人勝ちの商品やら、サービスやらが出てきているらしい。このふたつのことがもし傾向として真実ならば、「ものごとがバラバラになりながら同時にひとつに収束していっている」ような感覚になって、どうも頭が混乱してくる。自分の中で整理するために、補助線を一本引いてみる。 なにかの統計データを見るまでもなく、個々人にとって商品・サービスの選択肢は増え続けており、かつ情報ソースもたくさん得ることができるようになってきている。しかしこれはあくまで、可能性としてそうであるということだ。実際のところわたしの一日は24時間のままだし、わたしの記憶力や好奇心も急に2倍になったりはしない。ここの落差がミソなんだと思う。 だれでも、自分が興味のあるいくつかの分野以外は、素人である。個人が持つ時間と能力が大きく変わらない以上、これからもずっ
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ベムがクッキーなる技術と向き合ったのは1996年、インフォシークの広告配信技術の説明を受けた時だ。クッキーみたいにポロポロと落ちて行った先まで追跡できるからという俗語と教わった。それから四半世紀以上、クッキーの権化だったグーグルもプライバシーにかかわるトレンドから、クッキーの代替技術を提唱している。いろんなカンファレンスでも「クッキーレス時代にどうする」というテーマで喧しい。 しかし、本質は代替技術をどうするという話ではない。個人情報を扱う企業の振舞いが試されている。プライバシー対応に対する企業姿勢の問題で、経営者が宣言することであって、情シスなり法務が都度その時点のガイドラインに対応すればいいということではない。 ベムはSDGsの18番目に個人情報に対する企業姿勢を加えてもいいのでは?と冗談で話すくらいだ。個人情報との向き合い方に関して、企業姿勢が問われるということを早く経営者に認識させ
とあるキャンペーンを昨年に引き続き運営していて、去年に比べて変わったことがひとつあります。それは、モバイルのレスポンスが格段に増えたこと。昨年に比べると倍以上。これからはモバイルだよ、と言われてきましたが、いよいよ来たな、という感じです。 私がブログを書いていることを知っている会社の営業さんは、ケータイで読んでいるそうです。えっ、こんな長文ブログをケータイで読むのか、と思ったけれど、「話をあわせるために一応は毎日チェックしてるんだけど、じつは、途中まで読んで挫折していることが多いんですよね。本人には言っちゃだめですよ。」なんてことを、その営業さんと一緒に仕事をしている制作さんから聞いて(すみません、ばらしちゃいました。でもそういうの偉いですよね。その営業さん、営業の鏡だと私は思います。)、まあそうだろうなと思ったわけなんですが、このブログでもケータイで読みました、なんてコメントをいただいた
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別に4つの派に分けたからと言って、業界関係者がどこかに属すべきだ、とか考えたわけではない。むしろ、こうした枠組みを脱した人や企業から、新たな機会を得ていくだろうということである。 それは広告主の視点に立てばわかる。彼らにとって、一番困っていることは何か?マーケティングコミュニケーションについて、ワンストップで相談できる社外スタッフがいないことである。 いるところにはいるのだろうが、きわめて少数である。多くの広告主は「いない」と感じているのが現状だ。 そうした中で、「広告ビジネス」の内側にいる人は何を意識するべきなのだろうか。 >> 「人」単位の業界再編。の続きを読む そして、ネット左派である。 彼らは「マス広告」に対して以下のような批判的観点を持つ。 *マス広告はそもそも必要な人以外に情報を届けており費用の面で非効率である *仮に届いたとしても人々は容易に態度変容を起こすわけ
河野武さんのブログsmashmediaに「広告=作品論の是非」というシンプルかつ奥深い問題提起があって、僕も書いてみようと思ったんだけど、今日は大学の今年度最終講義の日で帰宅したら予定外に軽く飲んだ上に、これからまた自宅の近くで飲む気になってしまったので、今夜は軽めに書いておこうかと。 広告に作品性とか芸術性があるべきかどうか、というのはとても重要に見えて、実は業界の外の人にとってはどうでもいい話である。 だって、事業主にとっては利益が最終目的だからだ。 何で、広告業界の人が作品論が好きか?とかいろんな背景があるけど、結論から言うと「作品性があって、モノが売れる広告」もあれば「作品性もひどく、モノが売れない広告」もあるわけで、広告がこのどちらかなら議論にはならない。 問題は「作品性はひどいが、モノは売れる広告」が存在してかつ目立つ時代に、「作品性はある(つもりだ)けど、モノが売れな
ごめんなさい。smashmediaのブログは削除されました。 10年に渡り、あちらこちらに書き連ねてきましたが、ご愛読いただきほんとうにありがとうございました。またリンクしてくださった方にも、心からお礼申し上げます。 以下、少し駄文を書きます。 ブログには「パーマリンク」という基本的な考え方があり、すべての発言や記事は半永久的に固定されたURLによって公開され、未来におけるアクセス権(閲覧可能性)を担保するという、じつに素敵なコンセプトなのですが、一方で古い情報が永遠に残り続けてしまうという弊害も生んでいます。 ブログというものが「ストック」であるならば、そこに書かれた内容に対して、書き手であるブログ運営者は責任をもつべきで、自らの考え方が変われば内容を更新し、状況や情報が変われば現在にあわせて修正すべきです。 でも現実問題として、そこまでさかのぼって更新や修正をできるほうが稀で、結果とし
「作品性が高い広告」が機能する時には次の3つの理由があるのでは、というのが昨日の話だった。 1.多くの消費者が「実現したい消費行動」をアタマの中に抱いている。 2.しかしその行動にいたる「合理的な理由」を自分では持っていない。 3.そうした行動をする「理由」を人から教わりたいと思っている 例えば「大きなクルマを買いたい」と思っているけれど、「ちょっと贅沢かな」と思い合理的な理由を自分に持っていない。そんな時 「となりのクルマが小さく見えます」 「いつかはクラウン」 「きっと新しいビッグカーの時代が来る」 という「合理的な理由」を広告に教えてもらっていた。クルマの広告に品質感が要求されていた時代には、そうした背景があった。 そういう意味で、ステップワゴンのアニメは構造は同じでも、方向性という意味では画期的だった。 「大きなクルマを買いたい」けど景気が悪い中で合理的な理由が
織田信長 ぼちぼち、元気にやっています。少し薬にも慣れた...んかなぁ。相変わらず食べられないけど。朝、指がこわばって文字なんて入力できなかったけど、それはほぼなくなった。関節もどこも痛くない。薬効いてきたんやろな。 で、ブログを書こうと言う気がまた起きてきた。 …
著者の湯川氏は、時事通信社の編集委員で、広告・メディア関連の話題を積極的に発信されている方です。今の広告業界のキーワードの一つである「アドテクノロジー」と言う言葉を、私は湯川氏が数年前に主催したセミナーから知ったりしました。(その時のセミナーの内容がまとめられて「次世代広告テクノロジー」という題名で出版されています。) そういうこともあって、湯川氏の言動は普段から関心を持っているので、この本も期待を持って読み始めたのですが、読み終わった印象はというと... ちょっと微妙ですね。だいぶ違和感がありました。 「広告」について、ネット領域だけでなく、オフラインを含む全体的な領域で関わっている人にとっては、きっと私と似たような違和感を感じたのではないかと思うのです。 1.この本はどんな本? まずこの本は、筆者がアメリカなどの取材に基づき「広告の近未来」のあり方を筆者なりにまとめた本、と言うことがで
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