大阪府市でつくるIR推進局は12日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に関するPR業務などを行う事業者に選定した読売連合広告社(大阪市)から辞退の申し出があったと発表した。同局は次点だったJR西日本コミュニケーションズ(同市)と契約手続きを進める方針。 読売連合広告社によると、8日に臨時取締役会を開催。ギャンブル依存症への懸念でIRへの賛否が分かれている現状を踏まえた結果、社内検討が不十分だったとして辞退が妥当との結論に至ったという。9日に辞退を申し入れた。 府市は公募型プロポーザル方式でIRの広報企画運営業務の事業者を募集。6者から応募があり、4月の書類審査などを経て、今月2日に読売連合広告社の選定を公表していた。同社の提案金額は約2957万円、契約期間は来年3月末までだった。