小さいころ、母親がまったく別人の顔になっている夢を見たことがあります。家族や周りの人は普通の対応をしてるけど、明らかに顔が違う。誰だこいつは!子ども心には本当に恐ろしくて、朝起きて母親の顔を確認してホッとしたものです。 これは夢だったからよかったけど、自分の肉親や王様だと名乗る全然違うヤツが現れたら、いったいどうなっちゃうでしょう。 今回は歴史上に実在した 「別人物になりすました詐欺師・ペテン師」を紹介します。 1. 偽マルタン・ゲール事件(フランス領バスク)1548年、フランス領バスク・アンダイエに住むマルタン・ゲールはささいなことで父親と喧嘩してしまい、妻ベルトランドと子供をおいて出奔してしまいました。母親と妻は心配でしょうがなく、あちこち行方を捜しますが一向に音沙汰がない。 あきらめかけた8年後、なんと自分のことをマルタンと名乗る男がひょっこり現れました。 なんか顔が変わってるけど