起業時にどこに事務所を構えるべきかについての一般解は存在しない。個別事情や業種によって様々だろうし、事務所など不要だという考え方もあるだろう。筆者自身は、東京・外苑前と永田町にすでにオフィスを構えていた別々の友人の事務所2か所それぞれに机を置かせていただき、2つの住所を名刺に併記して、3年くらい活動していた。 だが、そのスタイルが正しかったのかどうかはよくわからない。カネがかかっていないことは確かだが、なんだか覚悟が定まっていないワークスタイルのように感じたのもまた事実である。 その後、紆余曲折を経て現在の事務所(麻布十番)に落ち着いたのだが、一番重宝しているのは「隣に郵便局があること」に尽きる。無論、沿線沿いにクライアントがいたりすれば利便性は高いし、駅から徒歩3分などということもありがたいのだが、日々の便利を痛感するのはやはり郵便局だ。 ネット全盛時代でも、全てが電子決済で済むクライア