最近、お酒の席でCSSの2つの文字プロパティを話し合う機会に恵まれました。 ・縦書きのイタリック問題とその周辺 ・CSS3での日本語縦中横を考える どちらも興味深い話題で面白かったです。それ以来ずっといろいろ考えているのですが、ここではもうすこし立ち位置を離れて、個別具体的な適否ではなく、その背後でなにが問われているのかを考えてみたいと思います。 縦組みのイタリック 組版ルールは、一言でいうと「活字を用いて清書をする技法」です。ところが、同じく活字を使って表示するWebなどがそこで清書をしているのかというと、かなり疑問です。私たちは今や手書きの代替として、対話の手段として活字を使っています。そこでの文字組版はインフォーマルな伝達手段であって、フォーマルな清書ではない。活字が使われているからといって、それがそのまま清書になるわけではない。 上記リンクでのイタリック問題は、CSSをインフォーマ
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