新型コロナウイルスがもたらした「新しい日常」のひとつが「会食の回避」。人との食事や宴会を気兼ねなく楽しむのは、まだまだ先になりそうだ。ならば一人で外食を、という状況に、どんな楽しみを見いだすか。漫画「孤独のグルメ」の原作者で、ドラマ化作品にも関わっている久住昌之さんに聞いてみた。 ご自身も一人での外食は多いですか。 「ずっと一人で仕事してますから、途中で食事する時はいつも一人です。地方の取材も一人で行くので、食事の時は、せっかく来たのだから自分好みの店を見つけたいと思って探します。いい年になっても、地方で初めての店に入る時はドキドキしますね」 一人で外食することの楽しみは何でしょう。 「僕は高校を卒業して東京の神保町にある美学校に通ったんですが、毎週土曜の午後から夜まで講義があり、途中で1時間の夕食休憩がある。お店も知らないし困ったんだけど、勇気を出して近くの店に入ってみた。そしたら、ほと
