2011年1月、ホームスタジアムでファンの歓声に応えるオーナー就任直後のアリ氏。このときには現在のような事態は想定する者はいなかった。 一発勝負のトーナメント方式で行なわれていた時代と比べ、4回戦から準決勝までがホーム&アウェーの2試合で行われるようになった現行のコパデルレイ(国王杯)では、2部や3部クラブがジャイアントキリングを起こすことは難しくなった。 それでも'09-'10シーズンに2試合合計4-1でレアル・マドリーを破ったアルコルコン(当時3部)、'11-'12シーズンにビジャレアルやエスパニョールを破って準決勝まで勝ち進んだミランデス(当時3部)など、数年に1度ながら痛快な躍進を遂げるチームが出てくるのがコパの面白いところだ。 はたして今季も1部のセビージャ、アルメリアを立て続けに撃破し、準々決勝進出を果たした3部クラブがある。スペイン北部カンタブリア州を代表するクラブ、ラシン・