東京電力管内の企業や家庭は夏季には、前年比15%以上の消費電力の削減が求められる。猛暑が予想される今年、これは容易ではない。実現するためには、節電。そのためにまず消費電力を知ることだ。 自販機よりATMの方が 節電が叫ばれるなか、石原慎太郎東京都知事から目の敵にされているのが、自動販売機とパチンコ。それらの消費電力は、1台あたり次のとおりである。 自動販売機 約300W パチンコ台 約200W 液晶テレビ(37型)が150Wなので、それよりは高いが、とりたてて過剰というほどでもない。 本誌はあらゆる電気器具、施設の消費電力、または1日あたりの消費電力量を調べた。その結果を述べる前に、まず、2つの違いについて簡単に説明しておこう。 「消費電力」は電気器具を作動させるときに使う電力で、単位はW(ワット)。また「消費電力量」というのは、消費電力×時間のことで、単位はWh(ワット時)。例えば100