あれだけ暑かった夏も、気がつけば一気に秋である。プロ野球は佳境に入り、熾烈な3位争いを経てCS、日本シリーズへと一気に流れていく。プロ野球の醍醐味はここから始まると言っていい。いよいよ本格的に盛り上がる時期にきた。 そして、盛り上がりの裏でこの時期に活発になるのが、「引退」である。これまでにすでに、村田修一、杉内俊哉、新井貴浩、後藤武敏、加賀繁、脇谷亮太、岡田幸文、大隣憲司、浅尾拓也、松井稼頭央、荒木雅博、岩瀬仁紀といった、プロ野球の一時代を築いてきた選手たちが引退を表明した。時代は流れている。急に寒さを増した天気と相まって、寂しさを増幅させる。 寒さを感じるのは、暑い日々を過ごしてきたからである。今日も暑い、暑いものだ、と思って家を出ると、思ったよりも肌寒い。実際はそこまで寒いわけではないのだが、思い込みによるギャップが、秋になったことをより実感させる。そこに当たり前に「ある」と思ってい
![戦力外通告ーー「野球をやらなくていい生活」の本当の辛さ | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e1c10fc865f184ef0963c40a9394124a264f5318/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fa%2Fc%2F1200wm%2Fimg_ac2dc469c088dd535e9b21f273a411be311338.jpg)