cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
これまで歴史本や評伝にて部分的に語られるものの、日本の石油外交や資源開発の歴史について網羅的にまとめた書籍は、ほとんど存在しない。日本軍が石油を求めて東南アジアに武力進出していったことは歴史年表に記されてはいるが、誰がどういう経緯で進軍を決めたかや当時の資源開発現場を紹介する本はあまりない。太平洋戦争は石油の戦争といわれるわりに、私たちは事の顛末をきちんと理解していないのかもしれない。 そんな中、明治から現在までの日本の油田開発と資源外交に焦点をあてる本書は希有な一冊といえよう。これまで歴史に埋もれてきた数多くの物語を紡ぎだす良書である。しかも、歴史の表舞台に登場するプレイヤーの動向を紹介するだけでなく、そんな彼らを支えた人、場合によっては彼らにすら認知されていない現場の人たちにまでスポットライトをあて、日本のこれまでの資源外交と油田開発の歴史を振り返っている。 本書を読むと日本の石油政策
原発が再稼働するという報道が為されている。そのことに対して、私自身は是でも非でもない。十分な電源が確保できなければ日本の産業が立ちゆかなくなるという意見に対しては6月2日の『朝日新聞』の「声」欄に、ある企業主が寄稿していたように、設備投資の方法によって使用電力を25%カットすることが可能だと述べていた意見も正論であろう。そのような企業ばかりではないとしても、ある程度までは原発なしに今夏を乗り切ることができるのかもしれないと考えさせられた。しかしながら、あるニュース解説番組によれば、今夏の電力需給見通しがこの程度で済んでいるのは天然ガス等の他の化石燃料を緊急的に輸入しているからだという。ようするに、風力や太陽光、地熱発電といった代替エネルギーが、そのような化石燃料による電力源に取って代わるのに時間が必要であることを考えれば、化石エネルギーの輸入に頼るしか方法がないのである。すなわち、ある程度
<寄稿・書評論文> ビョルン・ロンボルグ著 『環境危機をあおってはいけない』 The skeptical environmentalistに関する幾つかのコメント 奥 修*1 http://www.nextftp.com/musaokuo/skeptical.htm (2004年4月16日HTML版・2004年12月2日PDF化に際して一部加筆・2005年1月27日最終稿) *1 環境管理技術研究部門 地球環境評価研究グループ 客員研究員 〒 305-8569 つくば市小野川16-1 産業技術総合研究所 つくば西事業所 平成17年2月 平成16年度 大気圏・水圏における粒子状物質の挙動に関する報告書(AIST 04-J00026) 独立行政法人 産業技術総合研究所 環境管理技術研究部門 地球環境評価研究グループ 別刷 ビョルン・ロンボルグ著 『環境危機をあおってはいけない』 The ske
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