音無井路十二号分水(大分県竹田市) 円筒分水(えんとうぶんすい)は、農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設。円筒状の設備の中心部に用水を湧き出させ、円筒外周部から越流、落下する際に一定の割合に分割される仕組みとなっている。地域によっては円形分水(えんけいぶんすい)、円筒分水槽(えんとうぶんすいそう)、円筒分水庫(えんとうぶんすいこ)などとも呼ばれる。土木工事分野では「円筒分水工」(えんとうぶんすいこう、英: circular tank diversion works[1])と呼ばれる。原義は工事の名称だが、完工した設備についても同様に呼ばれる。 見た目の美しさから、地元が観光資源としてPRしている円筒分水もある。[2] 円筒分水平面図。 図の例では、(1)、(2)、(3) はそれぞれ 3:2:5 の割合で分配される。 サイフォンの原理などを利用して円筒中心部に水を