インターネット人口は世界で10億人を超え、生活に不可欠なものとなった。企業は仮想世界と共存し始め、現実世界とシームレスに融合しつつある。 「ネットのあした」を考えずして「企業のあした」は語れない。 =文中敬称略 ドイツのハノーバーで3月21日まで開催されていた世界最大級のIT展示会「CeBIT(セビット)」。携帯電話メーカーのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは参加した約6000社の1社だ。そのブースで説明員をしていたドイツ人のミッケル・ディンゼオはこう話す。 「毎日150~200人の来場者に携帯電話の新機種の説明をしているよ」 といっても、ディンゼオは現実のハノーバーの会場にいたわけではない。「セカンドライフ」という3次元の仮想空間にセビットに合わせて設けたもう1つの仮想ブースで働いていたのだ。 米ベンチャー企業のリンデンラボが運営するセカンドライフの“住民”は累計で480
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