地域における資料を扱う主要な機関としては図書館、博物館、公文書館の三つが国立国会図書館の研究によって挙げられている。[4]本項では主にそれぞれの公的機関における資料について記載する。 図書館の資料はオリジナルな情報を一次資料(primary source)とそれを編集、加工した二次資料(secondary source)という区分が一般的になされている[5]。しかし、一次資料についてオリジナルか否かの判断の基準は明確ではなく、むしろ二次資料の情報源となるもの、さらには二次資料ではないという相対的な意味で使われている[5]。 二次資料に対する解釈は大きく2つに分けられる。一次資料を見付け出すための検索ツール(書誌、目録、抄録誌、索引誌など)と一次資料を編集、整理したり、その内容を取捨選択し、評価を加えたりした資料(百科事典、ハンドブックなど)である。前者のみを指して二次資料と呼ぶ場合もある。