高機能モデルの900番台シリーズでは「906」を最後に開発を取りやめ、標準的な機能を持つ700番台シリーズも現行モデルの「705」を最後の機種とする。ドコモ向け端末は、他社から基幹部品を調達して販売を継続することを検討しているが、日本市場での販売は縮小する見通しだ。 同社はソニーとスウェーデン・エリクソンとの合弁会社。音楽再生機能付き携帯で人気を集めたが、調査会社MM総研によると、2006年度の国内出荷台数は394万台でシェア(市場占有率)は6位にとどまっていた。 一方、調査会社IDCジャパンによると、07年の世界出荷台数は前年比38・4%増の1億300万台と急速に伸ばしている。開発コストが高い国内市場の販売モデルを減らし、成長市場の海外に経営資源を集中させるのが狙いとみられる。