サッカーJリーグ1部(J1)への昇格を決めたモンテディオ山形をめぐり、山形県知事選(1月8日告示、25日投票)の前哨戦で激しい綱引きが演じられている。現職の斎藤弘氏(51)が県とチームの密着度を強調すれば、新人で行政書士の吉村美栄子氏(57)は自分こそ熱心なサポーターだと主張する。チームを運営する県スポーツ振興21世紀協会は「選挙に関与しない」と異例の報道発表をして、慌ててくぎを刺した。 「J1昇格後のことは、わたしと(協会の)海保宣生理事長にお任せください」。11月23日、天童市のNDソフトスタジアム山形であったJ2山形―熊本戦の試合前。斎藤氏がゴール裏席に向かって声を張り上げると、「ヒロシ」コールが沸き上がった。 試合は引き分け、昇格決定は先送りとなったが、県は25日に「モンテディオ山形J1応援会議」を設置し、支援態勢を強化した。 今季、斎藤氏がスタンドで応援したのは10月5