好きな選手の生の声を届けたい。そんな思いで記事を書き続けていたら、いつの間にか通訳者にもなっていた。 2015年のことだ。League of Legends Japan League(以下、LJL)の会場で、スイニャンはライターとして取材していた。試合では、韓国人のRokenia選手が大活躍。多くのファンが見守る中、チームをひっぱり、勝利に導いた。MVPが彼であることは、誰の目にも明らかだったが、日本語は一切できない。 そこで韓国語に長けたスイニャンに、配信にも映るヒーローインタビューの通訳の依頼が回ってきた。 「他に通訳できる人がいなかったので。彼の話を聞けるのが私しかいないなら、私がやるしかない、と」 スイニャンが、通訳者になった瞬間だった。 観戦勢からeスポーツライターに 現在はeスポーツライターや通訳者として活躍するスイニャンだが、ゲームを自身のキャリアにすることは予期せぬことだっ