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ブックマーク / ohnosakiko.hatenablog.com (96)

  • スポーツのできる男子 - ohnosakiko’s blog

    スポーツカースト制 先日電話で知人の20代後半の男性と、例のエビちゃん系や文化系について話しているうち男子の話になり、 「むしろ男子の方がモテるモテないの階層格差がはっきりしていてキツいですよ」 と言われた。 彼によると、常にモテの上位にいるのは、スポーツ万能なさわやか体育会系男子である。サッカーなんか得意だったらもう文句なし。 それに比べて、スポーツが今いちな男子は文化方面に走るが、女子にはあまりキャーキャー言われない。そういう上下の格差が厳然としてある中で、一番下層にいるのはもちろん運動も文化方面も苦手な男子。 文化方面と言っても「ガリ勉君」「ロック少年」「文学少年」「オタク」などいろいろあるが、部活で毎日グラウンド走り回っている男子に比べると地味である。文化祭でステージに立つロック少年だって、瞬間最大風速的にモテはしてもサッカー少年に比べると出番が少ない。やはりサッカー少年は、クラス

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  • ジェンダー平等社会のエロの位相、あるいは欲望と配慮の関係 - ohnosakiko’s blog

  • 近代文学が終わった後の『文豪とアルケミスト』 - ohnosakiko’s blog

    文豪とアルケミストと小林多喜二と日共産党 - Togetterまとめ 『文豪とアルケミスト』というオンラインゲームで、近代文学の小説家(が現代に転生したもの)がキャラとして多数登場している中に小林多喜二も含まれており、それについて新聞『赤旗』が好意的に取り上げたところ、そのゲームのファンの一部が「政治利用だ」と憤慨しているという話。 それに対し、「小林多喜二はそもそも共産党で‥‥」などのツッコミが多数入っている。言い換えると、「元キャラの背後のコンテクストやコンセプト知ってるの?」。 一種の「断絶」である。 最初は「そういう文脈知らなくてゲームやってて面白いのかな」と思ったが、よく考えてみれば文脈込みで楽しむというのは、この「動物化するポストモダン」の時代には今や古典的態度だ。 「自分たちの好きなもの(蟹のハサミ持った「元反逆児」のキャラという虚構)が、嫌いなもの(左翼という現実)に紐付

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    white_rose
    white_rose 2017/03/21
    載せられてる「フジロックを政治利用するな」と同じだし、ブコメの「好きなアーティストが影響されたルーツは興味ない」も同じだと思う。そういうタイプの人は時代関係なく存在する。
  • 「教えて下さってありがとうございました!」と「悪いということを知らなかったんだから」 - ohnosakiko’s blog

    大学の授業内で時々ミニレポートを書かせ、その提出をもって出席票に替えている。その日、家に帰って80人あまりの学生のミニレポートを読んでいたら、ほぼ同じ内容のミニレポートが続けて四枚出てきた。内容もそっくりなら書体もまるでそっくり。すぐに、これは全部一人の学生が書いたなと感じた。 おそらく、四人の中で一番文章量の多いAさんが「主犯」。あらかじめ頼まれていたAさんが、欠席している残りの三人の分も書いたのだ。そして次回は、その三人の中の誰かが「主犯」を引き受けるのだろう。他の学生の出席票も書いて出すとか、代返をするとかと同じ、昔からある大学生の不正互助行為である。 にしても、それを堂々とやっているのにちょっと驚いた。普通はバレないよう、内容や言葉遣いや書体を多少は変えるものだ。これでは「見つけて下さい」と言っているも同然。自分のも含めて四人分を時間内に書かねばならないということで、小細工している

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  • 雨宮まみさんについてのとても個人的な覚え書き - ohnosakiko’s blog

    急逝されたのをネット上で知ってから鉛の塊を呑み込んだような気分になっているこの数日、関連の記事のブックマークやtwitterに断片的に書いていたことを、少しまとまった文章にしておきたいと思う。 1976年生まれの雨宮さんより私は一回り以上も上の世代で、ものを書き始めたのは40代後半と遅い。彼女のweb連載「弟よ!」を見つけて、「すごい文章を書く人だ。こういう方向性じゃ太刀打ちできないから、同じようなテーマでも自分は別の角度から書かないと」と思ったことを覚えている。 2006年に出た『エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること』(安田理央、雨宮まみ/翔泳社)も、半分は彼女の名前で買った。私はAVを見ないけれども、女性がまとめるAVについての文章なら読んでみたいと思った。 その後に、はてなダイアリーで書かれているのを知り、ちょくちょく読むようになった。AVライターとしてあちこちで発言さ

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  • 「嫌悪感の表明」と「相互理解」の間 - ohnosakiko’s blog

    最近話題になっていた、セクシュアルマイノリティへの施策をめぐる千葉市長の一連のTweet(わかりやすくするため番号を振った) 1 先ほど定例記者会見で、性別が同一である者とパートナーシップを形成している職員が介護休暇や、結婚休暇に相当するパートナー休暇を取得できる制度を発表。 既に事実婚でも休暇の取得が可能なもので、性的多様性に配慮できる項目と判断しました。事実婚で許容されている分野・趣旨を今後も精査します— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2016年11月10日 2性的多様性の話でよく少子化の話をする人が居るのですが、では子供が出来ない年齢での異性婚も認めないということなのでしょうか?今でも性同一性障害の方は性別が変更できるのですが、それに反対しましたか?そもそも多様性を認めなければLGBT等で苦しんでいる方は異性婚に行くと思いますか? https://t.co/

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  • 「エロいかどうか」より「御しやすそうに見えるかどうか」では - ohnosakiko’s blog

  • きものを「貴族の文化」にしたのは何か - ohnosakiko’s blog

    英国人の日文化論が「正しすぎる」「ぐぅの音も出ない」と話題に - with news(ウィズニュース) タイトルがちょっと煽り過ぎというか大袈裟に感じるが、小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン社長という日文化に詳しいイギリス人が、きものの価格の高さについて苦言を呈している内容。以下は最後のところ。 そもそも伝統が伝統になる前は、ちゃんとビジネスになっていたはずなんです。消費者の意向を探り、自ら変わり続けた。だから伝統になれた。着物が存続するためには、真っ当なビジネスにするしかありません。もっと価格を下げて、手に取りやすい着物を増やす取り組みが、最低限必要だと思います。 最近またちょっとしたきもの流行りで、若い人向けの雑誌も出て、気軽にきものを楽しめるよう様々な提案がされていたり、手にしやすい価格帯のきものが売られていたりするが、街を歩いていて頻繁にきもの姿を見るところまでは行ってい

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  • 「盗作さん」と言われた話 - ohnosakiko’s blog

    (※この記事は五輪エンブレム問題における佐野氏の責任に言及するものではありません) ohnosakiko デザイン, 社会 佐野氏の人柄とかこれまでの仕事などにあまり関心はないが、今回この件で「クリエイト」ということにたくさんの人が強い期待を抱いていてオリジナリティ神話が生き続けているのを目の当たりにした気分 http://b.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20150902#bookmark-263706487 ohnosakiko デザイン, ネット >インターネットの質である「共有」というシステムを、自らの個人的な名誉と利益のために利用したというところ/デザイナーはエディター(出自を明らかにしたありものを編集する)に近いという認識が必要かも。 http://b.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20150902#bookmark-264651028 五

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  • 「日本」で「おもてなし」で目立つ万人向きの制服は‥‥ - ohnosakiko’s blog

    ダサ過ぎ? 東京五輪「おもてなし制服」、ネットで酷評 私も一見して「これは‥‥なんだかな」と思ってしまい、こんなブコメをつけた。 ohnosakiko この帽子にベストはどっちか言うとスイスのイメージ。それを払拭するための過剰な日の丸。気合い入り過ぎ/いっそ都内の芸大、美大生から公募して決めた方が洗練されたものが出てきそうだが、選ぶ側がアレだとアレか 元々のデザインは帽子のつばが広かったのに対し、チロリアンハットみたいに改変されているのも、違和感を覚える原因かもしれない。 一方で外国人のウケは悪くないようで、ブックマークコメントの中にも「目立たないといけないからこれでいい」的な意見もあった。 「そもそもオリンピックなんてやってる場合か」という考えもあるがそれはひとまず措いといて、もし自分が美大のデザイン科で教えていたら、あの制服について「どこがよくて、どこがダメか。その理由は何か。もっと適

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    white_rose
    white_rose 2015/07/15
    帽子ポロシャツバッグ3点の縛りがあったような。日の丸と3色の呪縛から逃れたい。なんか食い倒れ色ぽいし。
  • 「〜かなと思います」という言い方 - ohnosakiko’s blog

    少し前に、「〜させていただきます」という言い方の不自然さについて記事が上がっていた。 丁寧"のつもりが、"慇懃無礼な印象"に?!『させていただく症候群』 - NAVERまとめ 視点・論点「させていただきます症候群」|視点・論点|NHK 解説委員室|解説アーカイブス この言い方が多用されておかしな感じになっていることに違和感を覚える人は結構いるようで、検索してみると7、8年前からその手の記事があるようだ。 私がここ最近気になっているのは、「〜かなと思います」という言い方。テレビの街頭インタビューでも識者のコメントでも耳にするし、ネットの書き込みでもよく見る。若い人に限らず、老若男女まんべんなく使っているようだ。 「〜したらもっと良くなるかなと思います」 「〜していくべきかなと思います」 「〜ってのはつまらないかなと思います」 「な」は「な?」と上げる。この「かな?」はたとえば、幼稚園の先生な

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    white_rose
    white_rose 2015/04/23
    漫画の吹き出し的な気はする。読んでて最初に思い浮かべた。/使ってるし気にならないし止めたいとも思わない。
  • 私生活の記述が入試問題になる - ohnosakiko’s blog

    昨年度の北海道大学に続いて、今年は中央大学の入試で拙文が問題文に採用されたらしく、日著作権教育研究会というところから「著作物利用許諾のお願い」が来た。 昨年春に出た共著『高学歴女子の貧困』(光文社新書)の中の、私の書いた章「「アート系高学歴女子」の成れの果てとして、半生を顧みる」の一部である。ちなみに私自身は特別「高学歴」ではないし「貧困」(だった)とも言えないのだが、「一人くらい毛色の変わったのも」ということで一番最後に執筆依頼が来、話の内容上、かなり個人的なことも含めて書いた。 引用されたところは、その中でも特にプライベートな結婚生活についての箇所だった。設問を読んでいて、どんどん落ち着かない気持ちになった。 以下、引用箇所。**で括ったところは、実際には傍線が引かれ番号が振ってある。 あるとき、他分野の予備校非常勤講師で *同学年の人と知り合い、つきあって* (傍線部1) 四ヶ月

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    white_rose
    white_rose 2015/04/22
    爆笑してしまった。きっついなーw
  • ヌードクロッキー - ohnosakiko’s blog

    女の裸、男の裸 デザイン専門学校の授業で、なぜかヌード・クロッキーがある。 女性の裸を描くという西欧の長い美術の歴史は、ジェンダー的な観点からいろいろ問題も指摘されているが、それがそのまま日の芸術教育にも受け継がれ、専門学校のカリキュラムにまで登場しているわけである。 男も同じように描けばよいではないか? でも男のヌードを描いたり作ったりするケースは、女に比べて非常に少ない。そういうことに疑義を呈してか、美大では受験時に男性(短パン穿いてる)を描かせるところもあったりする。しかし大学では女性のヌードを描いたり作ったりしていることが、圧倒的に多い。 高校が美術科だったので、学校にはモデルさんがよく来ていた。やはり女性オンリー。 高三の夏休みに受けた予備校の夏期講習でも、女性のヌードモデルが来た。学校で描き慣れているので、平気だ。しかし普通科から来ている男子は、見るからに緊張していた。 そり

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  • 連載更新。「病む女」をテーマにミヒャエル・ハネケの『ピアニスト』。 - ohnosakiko’s blog

    WEBスナイパー(18禁サイト)に連載の映画エッセイ「あなたたちはあちら、わたしはこちら」の第十一回がアップされています。 ピアニスト [DVD] 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ発売日: 2003/12/05メディア: DVD クリック: 55回この商品を含むブログ (46件) を見る ミヒャエル・ハネケ監督と言えば、観る者にかなり心理的負荷をかける作風で有名。私も『ファニー・ゲーム』でかなりやられました。 今回取り上げる『ピアニスト』(2001)も苦笑が次第に強ばっていくような展開ですが、私にとっては特別刺さる、刺さり過ぎて痛くて出血が止まらない(←大袈裟)作品で、長い間感想を書くことができませんでした。 その理由は、テキスト冒頭に書いております。主人公エリカの病理は、私の病理です(性的嗜好のことではなく)。長い間自分に取り憑いていたトラウマを乗り越えてかなり経った今、ようやく

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    white_rose
    white_rose 2015/04/04
    大野さんに『ピアニスト』の感想を聞きたいとずっと思っていたので読めてよかった。
  • 「芸大」という呼び名にまつわる意識と心理 - ohnosakiko’s blog

    先日、ブックマークコメントで見事に噛み合わないやりとりをした。 発端は疲れたというタイトルの増田の記事で、この中に、芸大を受けたが志望校は失敗し、「別の一番入りやすかった芸大」に入ったという記述が出てくる。これに対してブコメで「芸大落ちたのならそれ以外は美大って言うでしょう普通」「芸大と美大の区別ができてない」という意見を見たので、 ohnosakiko (↓芸大ったら東京芸大だけと思ってる人がいるかもしれないが、京都、愛知、沖縄、大阪、名古屋など美大ではなく芸大とつくところはピンキリで一杯あるんですよ((つか私の知ってる学生じゃなかろうな‥‥ というブコメをつけたら、その後 okxiav 芸大と略せる学校は東京藝術大学以外にもあると言うのは東大と略せる学校もいっぱいあるよねみたいなもんだから、意図的に誤解を招きたい時以外はやめといたほうがいいかと との意見が別の人からあった。 参照:ht

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    white_rose 2015/01/29
    うーん、芸大です、で一般的に通じるんだし、わざわざ東京藝大ですなんて言われた方がプライドあるんだなと感じる。/あと一般人としてはいったん芸術系カテゴリーに区分したら細かい差異はどうでもいいというのも
  • 自分の文章が入試問題に使われること - ohnosakiko’s blog

    センター試験の国語に「クソリプ」「パクツイ」問題 著者「俺が正解できるのか」 - ねとらぼ 上のタイトルだけ読んで一瞬「センター試験の問題に、クソリプとかパクツイという単語を散りばめたテキストが採用されたのか、すごいな」と思ったらそうではなく、佐々木敦氏の『未知との遭遇』(筑摩書房)の中のツイッターについて論じられている箇所からの引用で、そこにツイッター・ジャーゴンである「クソリプ」や「パクツイ」に相当する事例が出されているということだった。 ↓問題文 大学入試センター試験 | 解答速報2015 | 予備校の東進 問2で思わず笑ってしまった。『教えて君』と『教えてあげる君』の関係を記述した5つの文から正解を選ぶのだが、「これを作った人、それぞれ具体的な例を思い浮かべていたでしょ」と思えて仕方ない。いや絶対そうだ。試験会場で笑いをかみ殺した受験生もいたのでは。 著者の佐々木氏は自身の文章が掲

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    white_rose 2015/01/19
    穏当な言葉に直しただけだからこんなもんじゃないの、という感想。/行儀の良い要約パズル私も好きだった
  • 病院で - ohnosakiko’s blog

    一晩ぐっすり寝ると大抵スッキリする軽めの頭痛が、この半月ずっと尾を引いていたので病院に行った。その時に少し気になったことを書く。 いつも行く病院ではなく、頭痛外来のある初めてのところ。受付で、症状についての細かい項目の並んだアンケート用紙にチェックを入れて提出し、神経内科の診察室の前のソファの空席を見つけて待つ。 朝9時を少し過ぎた頃で、広い内科の待合室のソファはほとんど埋まっている。結構な混み具合だ。 しばらくして、向こうの方から看護師の人が「××サキコさーん」と呼びながら歩いて来たので、返事をした。 彼女は私の傍にしゃがみ、「症状について教えて頂けますか」と、カルテにメモを取る構え。「いつ頃からですか?」「どのあたりが傷みますか?」「ろれつが回らないことはないですか?」「体で動かしにくいところはないですか?」「体に金属は入っていませんか?」などと問診を始めた。 それ全部、さっき紙にチェ

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    white_rose
    white_rose 2014/11/29
    「私は本名と筆名の苗字が違うし」えっそうだったのか。初めて知った……。
  • 「50過ぎたら楽になるわよ」の真実 - ohnosakiko’s blog

    40歳前後の頃、50代の女性に「50過ぎたら楽になるわよ」と言われたことがある。 彼女たちは私が持っていた一般人対象の美術系講座の生徒さんで、当時53〜54歳くらい。皆さんとても明るく楽しそうでエネルギッシュで、「私より全然元気だな〜」といつも感心していた。 50過ぎたら楽になる。それを聞いた時、私は思わず「ほんとに?」と真顔でいついたのを覚えている。その人は笑って「たぶんね」と言い、「ある時憑き物が落ちたみたいに、スーッと軽くなるの。ね?」ともう一人に同意を求め、隣の人は「先生くらいの年齢は一番大変なのよ。でもそこを抜けたら楽だから」と言った。そうなんですか。 確かに、その頃の私はいろいろとしんどかった。眼に見える更年期障害はまだなかったが、精神的には不安定。その中心にあったのは、加齢恐怖だ。 その頃、同世代の同性の友人と会えば、 「最近ちょっとヤバいんだ」 「うん。私もちょっともう、

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  • 葬式ビジネス - ohnosakiko’s blog

    6月末に義母が急死し、仏式の葬儀を上げた。初七日を葬儀の日に行い、翌週から七日ごとにお坊さんが来てお経を上げている。夫の実家にいるのは義父一人なので、いつも私が同席する。 毎回、お経のを手渡され、「はい、では11ページを開いて下さい。3回繰返します」「次、15ページです」とお坊さんが言うのに従って般若心経を唱えるのにも、だいぶん慣れてきた。 それはいいのだけれど、この1ヶ月、些細だがちょっと面倒くさい問題が持ち上がっている。 自分や夫の葬儀をきっちりやってほしいと思っていたらしい義母は、近くの葬儀会社の会員になっていた。そこに段取り等を相談して、どこのお寺に頼むかという話になった時のこと。義父の家は浄土真宗。 「このあたりは浄土真宗のお寺は少ないし、いろいろと細かいことが面倒なので、わりと融通の利く臨済宗ではどうか」と葬儀会社の人に言われて、義父は(の実家は臨済宗だし)「まあいいか」と

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  • 藤城清治の影絵 - ohnosakiko’s blog

    この間の日曜日、NHK「日曜美術館」で影絵作家の藤城清治を特集していた。『「光と影の”又三郎”」藤城清治 89歳の挑戦・完結編』(前編の方は見ていない)。 昭和30年代生まれの私にとって、藤城清治の絵は幼少の頃の記憶と強く結び付いている。NHKの「みんなのうた」、『暮らしの手帖』の挿絵、ケロヨン‥‥。 番組を見ていて懐かしくなり、『影絵 藤城清治作品集』(1960、東京創元社)を棚から取り出して、十数年ぶりにページをめくった。 左:箱、右:体 「海の中の幻想」 海に落ちたピアノのモチーフは他でも出てくる。 「銀河鉄道の夜」の影絵劇のポスター。 子どもの頃、この箱入り美麗を開いてその世界に浸るのは、私にとってとても贅沢な時間だった。 まず最初のカラー口絵をじっくり眺め、2時間くらいかけてゆっくりページを繰る。彼の作ったキャラクターである小人や女の子の姿かたちやポーズ、こうもり傘や屋根や

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