小宮一慶『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊) ちょっと見ただけで、パッと全体をつかむ人がいますが、実はそういう人がいちばん危険です。本質的なものを見逃していながら、そのことに気づかずに、分かったような気になって誤った判断をし、誤った行動を起こしてしまう可能性があるからです。 (中略) 何かのプロフェッショナルは、そのことについての素人には見えないものがたくさん見えるものですが、それは、何であれ、見れば見るほど、見たいもの、見ようと思うものが増えてくるからです。 言い換えると、物事には奥行きがあって、深いところまで見れば見るほど、その先にまだ、見えていないことがたくさんあることが分かってくるのです。 つまり、分かっていないことが分かってくる。そして、それらについての関心が高まる。だから、それを見ようとします。(p.33) ビジネスパーソンである限り