「ローパスレス」がトレンドになりそうだが、それには前提条件がある。画素ピッチ(ひとつの画素の大きさ)が小さくなればなるほど、ローパスフィルターは必要なくなる。それはふたつの理由があって、レンズと回折現象である。画素ピッチ(とイメージセンサー)によって決まるナイキスト周波数を越えなければ、モアレや偽色はほとんど目立たなくなる。つまり、レンズの解像度がイメージセンサーのナイキスト周波数に追いつかなければ、ローパスフィルターは意味がないのである。簡単に言えば、イメージセンサーの解像度のほうがレンズの解像力を上まわらなければ、ローパスフィルターでわざわざ高周波成分をカットする、つまり解像度を落とすことはない。もうひとつ理由であるの回折現象は、小絞りにするほどピントが甘くなり、これも解像度を落とすことと同じ意味になる。ところで、回折現象が顕著になるのは、画素ピッチが小さければ小さいほど、小絞りにすれ
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