ようやく岸田首相が「退陣」を表明した。9月に行われる自民党総裁選に出馬しないという。 14日の記者会見。不出馬を決断したタイミングについて、岸田は「政治とカネをめぐる問題が発生してから、トップとしての責任のあり方について思いをめぐらしてきた」などと、あたかも以前から責任を取るつもりだったかのように語っていたが、大嘘もいいところだ。 つい最近まで、なんとか延命をはかろうと画策していたのが実態だからだ。 先週8日(木)、岸田と電話で話したという政治解説者の篠原文也氏はこう言う。 「本人はやる気満々でしたよ。もちろん、総裁選にも出馬する意向でした。党内情勢も気にしていた。とくに、地方票の動向を気にかけていましたね。地方票は国会議員票に影響しますからね。本人には、勝てる望みもあったのでしょう」 7月に訪米するなど外交に力を入れたのも、改憲に意欲をみせはじめたのも、すべて9月の総裁選で再選されるため
『働かなくても生活が保障されるという状態。これは被災地でも起こっている問題でもありますが、人はどうなると思いますか? 憲法で保障されている“健康で文化的な最低限の生活”が送れる。仕事や趣味で「自己実現」「社会貢献」したいという高次の欲求がない人、状況にある人は怠惰になります』(酒井なつみ・衆議院議員・立憲民主党) どひゃ~、なんとも冷たい意見だよ。これは東京15区の補選、トップ当選をした酒井なつみ氏の2012年のTwitter(現X)での発言だ。 ほかにも酒井さんは、派遣法を改正し非正規雇用を増やした竹中平蔵さんを絶賛していたり、維新が進める都構想を応援していたり。立憲で憲法改正反対派のエースであった本多平直元議員を、いわれなき誹謗から辞めさせるべきと枝野幸男議員に陳情するパフォーマンスも披露した。 が、今回の選挙、維新を除く野党は酒井氏を応援。政治って、困窮者を守るためにあるんじゃないの
自民党の裏金事件を受けた政治改革特別委員会が来週にも衆参両院に設置される見通しだ。焦点はザル法の政治資金規正法改正だが、自民にヤル気なし。立憲民主党など野党は癒着につながる企業・団体献金の廃止や政治資金パーティー禁止などを求めているが、反応は極めて鈍い。外部監査導入程度でお茶を濁している。 企業・団体献金の温存によって財界に有利な政策ばかりが通り、行政が歪められる懸念はいまに始まったことではない。 そうした問題の一端が、5日の衆院厚労委員会で浮かび上がった。紅麹原料を使ったサプリメントによる健康被害の拡大が疑われている小林製薬と自民党の関係だ。小林製薬は安倍元首相が代表を務めていた政党支部と、自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)に長年にわたって献金し続けてきたというのだ。問題のサプリはアベノミクスの成長戦略の一環で生み落とされた機能性表示食品のひとつ。規制緩和によって2015年4
日本テレビ系の人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」で、今月3日に放送されたイモトアヤコ(38)が世界各国の自然を追いかけ紹介する人気コーナー「珍獣ハンター」で問題が起こっているという。番組内で放送したVTRが、事前に申請されていた内容と大きく異なり、コンゴ民主共和国大使館が激怒していると「現代ビジネス」が伝えている。 制作サイドは、当初は、「観光プロモーションとなる内容で美しい自然を放送したい」と申告していたというが、実際に放送されたのは、同国のプロレス興行にイモトが出場するなど、特に、首都キンシャサでのロケは治安の悪さを強調する内容だった。 「自然の映像はほんのごく一部で、伝統的な胃薬がほぼ土だとか、呪術とプロレスをかけ合わせた『ブードゥープロレス』に挑戦するとか、最後はイモトが嫌いな蛇が登場するなど、おふざけの内容がことさら目立った。正直、オンエアを見ると、コンゴ民主共和国
♪本を売るならブックオフ~ 誰もが一度は聞いたことがあるCMソングだ。 全国に800店舗を構えるブックオフ(企業名はブックオフグループホールディングス)。その名の通り、中古本の買い取り・販売で成長してきた会社だ。 しかし、若者を中心に活字離れが止まらない。読むにしても「Kindle(キンドル)」のような電子書籍・雑誌で読む人が増えている。 そのため、紙の出版物の販売金額は、1996年の2兆6563億円をピークに右肩下がりで減り続け、2022年には1兆1292億円と半減した。 本が売れない、すなわち市場に出回る本が減れば、中古市場もじり貧になる。当然、ブックオフの業績もじり貧になる、はずだ。ところが、ブックオフの前5月期決算の売上高は前々期比11.3%増の1018億円と、初めて1000億円を突破した。営業利益は45.9%増、経常利益は31.7%増、そして最終利益は91.1%増とほぼ倍増した。
「家族全員、死ぬかもな…」 爆発と炎上を見た時、頭をよぎった。 【写真】この記事の関連写真を見る(10枚) 2024年1月2日、新千歳空港発羽田行きの日本航空516便が着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突、炎上した。この便に乗り合わせた本紙カメラマンが壮絶な体験を振り返る。 ◇ ◇ ◇ 実家の札幌に家族で帰省していた筆者は、妻と3歳の長男、9カ月の次男に義母、兄夫妻の7人で516便に搭乗した。 私の席は28列のB席。兄が窓側のA席に座っていた。窓から左側のジェットエンジンが真横に見える席だ。 着陸態勢に入ったので何気なく窓の外を眺めていると、17時50分頃、着陸すると同時に「ドン!!!」という鈍い音とともにエンジンが爆発、火の手があがった。その瞬間はなぜか悲鳴はさほどあがらなかった。私を含め一瞬、何が起こったのかわからなかったのだと思う。しかし、直後に窓の外のエンジンが異常な燃え方をして
臨時国会が閉幕し、自民党最大派閥「清和政策研究会(安倍派)」がパーティー券収入を裏金化していた疑惑の捜査が本格化する。安倍派の国会議員は数十人が事情聴取の対象になっているとされ、近く強制捜査も行われる見通しだ。 【写真】この記事の関連写真を見る(17枚) ■数年間は要職に就けない 一連の疑惑が刑事事件に発展することは確実で、14日、内閣や党内で要職に就いていた安倍派幹部が相次いで辞表を提出。今後しばらく安倍派議員は要職にありつけそうにない。 「事件と関係のない若手はどんどん辞めていくのではないか。ポストもカネももらえない派閥にいてもメリットがありません。むしろ、安倍派というだけで犯罪者のように見られ、マイナスでしかない。選挙のことを考えたら、無派閥の方がマシでしょう。自分だけは生き残ろうと、派閥を悪者にして被害者ぶる議員も増えるかもしれません」(安倍派秘書) いわゆる「5人衆」を筆頭に幹部
派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、安倍派(清和政策研究会=清和会)は幹部を含め数十人がキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に記載していない疑いが浮上。岸田首相は安倍派に所属している政務三役(大臣、副大臣、政務官)計15人全員を交代させる方向で検討に入った。“安倍派崩壊”を予兆させるような前代未聞の異常事態だが、これに大慌てなのが、過去に同派会長も務めたOBの森喜朗元首相(86)だという。 【写真】この記事の関連写真を見る(17枚) ■「萩生田会長で苦境を乗り切るんだ!」 「裏金問題で連日、松野官房長官ら幹部の名前が報じられ、清和会はガタガタですが、森さんは所属議員らに『今こそ、萩生田会長で苦境を乗り切るんだ!』と電話をかけまくっているそうです。岸田首相にも電話をして、『萩生田は切るな(交代させるな)』と“指令”まで出しているらしい。党幹部では、現職の清和会事務総長である高
「次はどんな爆弾証言が飛び出すのか」「大臣の時より注目の人物かもしれない」「失言に期待している」 メディア関係者からこんな声が漏れているのが、自民党衆院議員の桜田義孝・元五輪担当相(73)だ。自民党の派閥パーティーをめぐる「キックバック」「裏金づくり」疑惑の行方が注目される中、「パー券さばくの大変なんですよ」などと言い、所属していた二階派からの退会を明らかにした桜田氏。 退会の理由について問われると、「ノルマがね、やっぱり。私の場合は300(枚)だったんだけど。ちょっと私には大変なんですよ」と答え、派閥から計600万円分のパーティー券販売のノルマを課せられていたことを明かした。 SNS上では、《バブル時代に流行ったダンパ(ダンスパーティー)で、パー券ノルマが厳しくて泣きを入れた高校生のよう》といった投稿がみられたものの、自民党議員の多くが派閥パーティーをめぐる疑惑に口を閉ざす中、その事態に
阿部慎之助新監督(44)が就任した巨人。先日の監督交代会見で阿部監督は、「とにかくファンの皆様には、残念な思いをもうさせないように。強い巨人軍、愛される巨人軍を作るべく、本当にチーム一丸となって戦っていきたいです」と意気込んだ。 【写真】この記事の関連写真を見る(20枚) 2年連続Bクラスと惨敗したチームの再建を託された阿部監督は、14日にスタートする秋季練習から指揮をとる。その後の秋季キャンプも含め、いかにしてチームを建て直すのか。 2019年、現役を引退した直後に二軍監督に就任した際には、「軍隊式さながらの猛練習で鍛え上げる」と宣言。罰走や罰ノックも課しつつ、選手を鍛えた。 こうした手法には賛否あったが、その後は一軍ヘッドコーチ、ディフェンスチーフコーチを歴任。球団史上初の二軍監督経験者の一軍監督就任とあって、周囲の期待も大きい。
原発に党を挙げて反対できず、改憲ならぬ壊憲にも正面からストップをかけられない立憲民主党に、又市は元党首でありながら社民党を捨てて参加した。だから、死亡記事に「元社民党党首」と出たことに社民党に残った人たちはみんな怒っている。 又市は忘れたふりをしていたが、マッサージの女…
リスクマネジメントのはずが、まったくの逆効果だった。創業者の性加害で存亡の機に直面しているジャニーズ事務所が2日に開いた記者会見。運営を担った「FTIコンサルティング」が「指名NG記者リスト」を作成していたことが発覚し、クライアントの社会的信用をさらに失墜させた。ジャニーズに追い打ちをかけたFTIとは一体──。 ◇ ◇ ◇ NHKが4日に問題のリストの存在をスクープして以降、ジャニーズがどこまで関与したのかに関心が集まっている。 ジャニーズは5日、HPで改めてコメントを発表。リストの存在を認めつつ、〈弊社の関係者は誰も作成に関与しておりません〉などと、知らぬ存ぜぬの一点張り。FTIに謝罪を要求したことを明かした。 一方、ジャニーズから責めを負わされた格好のFTIもコメントを発表。リスト作成を認めた上で、ジャニーズの関与は否定。〈関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを心
今月2日に行われたジャニーズ事務所の記者会見の質疑応答で、特定の記者を当てないよう「指名NG記者リスト」が作成されていた疑惑がくすぶり続けている。6日夜、「FRIDAYデジタル」が藤島ジュリー景子前社長(57)が会場にいたこと、リストはジャニーズの要望に基づいて運営を任されたPR会社が作成したこと、NG記者が席につくまでスタッフが尾行していたことなどをスクープ。7日、ジャニーズ事務所は「ジュリー氏も会場にいたなどとする部分については、全くの事実無根です」と否定した。 NG記者リスト入りしたのは、9月7日の記者会見で、「『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などで競合グループが出演しないよう圧力をかけていたのでは?」とジャニーズ事務所に鋭く迫ったジャーナリストの松谷創一郎氏ら6人。東京新聞の望月衣塑子氏、Arc Times尾形聡彦氏、フリージャーナリストの鈴木エイト氏らの名前が記載され
9月7日の会見に藤島ジュリー景子が出席し、ジャニー喜多川の少年たちに対する性的虐待を正式に認め、自らは辞任し所属タレントの中で最年長の東山紀之を社長に据えた。被害者たちへの補償は自らがやっていくと語った。 ジュリーは東山を社長に据えた理由を、タレントの気持ちもわかりコミュニケーションが取れる人物だからだと答えた。 だが、これは最悪の選択だと思う。なぜなら東山は、ジャニー喜多川の少年虐待をその目で見ている“目撃者”でもあり、ジャニーズJrの加害者でもあったかもしれないからだ。 会見で東山は、失った信頼を取り戻すために命を懸けると抱負を語った。だが、最初の赤旗の記者に始まり、質問の多くが、東山自身がジャニー喜多川に性加害を受けたことはないのか、自らが加害をしたことはないのかに集中した。 中には、本の中に東山の性加害について書いてあるがというものもあった。 一例を挙げる。ジャニーズ性加害問題当事
ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による世界最悪級の性加害問題で7日に会見するジャニーズ事務所。そこで藤島ジュリー景子社長(57)の退任とともに、新社長就任が有力視されるのが東山紀之(56)だ。東山はキャスターを務める「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)で「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と踏み込んだコメントをして一部で称賛された。だが、本人を知る芸能関係者はこう言うのだ。 「もともと彼はジャニーさんの側近中の側近。常にその意向に沿って邪魔を排除し、メリーさんには従順でありつづけた。どちらかというと加害者側なのは関係者なら誰もが知っている。それがジャニーズのかじ取りなんて悪い冗談です」 再発防止特別チームから解体的出直ししかないと指摘されているジャニーズ事務所。そんななか、東山の新社長就任は適格かどうか疑問の声があがるのも当然だろう。 Jr.時代に「少年隊」の
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