半導体の微細化競争が進むほど、開発の難しさが増す製造装置や素材などの関連技術。最先端分野に突き進む企業がいる一方、既存の市場を深掘りしたり、新市場でも自らの強みを生かせる領域を見つけたりすることで成長を目指す動きもある。 長く険しい道のりにあって、半導体業界ではここ10年の間、世界最強だった米インテルは台湾積体電路製造(TSMC)に完全に劣後した。2021年には最先端の5ナノ(ナノは10億分の1)メートル品を開発できず、TSMCから技術を採用すると発表したほどだった。 この最先端品の開発を巡っては装置や素材も優勝劣敗がにじむようになっている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の和田木哲哉シニアアナリストは「日本の装置のシェアは欧州勢の攻勢もあってじりじりと低下している」と話す。 そうした逆境を跳ね返そうと、ムーアの法則にとらわれない「more than ムーア」に活路を見いだしたり、微細化
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