高校世界史教師の日記最近心が鬱屈して晴れないのは、「いったいわれわれの何がいけなくて、こんなひどい政治につきあわされるのか」という思いにかられるからだ。「何とかしてほしい」こと、「何とかしなければならない」ことは山のようにあるのに、政治の表舞台では全く愚にもつかない痴態が繰り広げられる。「言った」「言ってない」、「聞いた」「聞いてない」など、子供のけんかかと思うような次元の低い揚げ足取りと責任逃れ。自分の過去の責任とこれから果たすべき責任にはほおかむりし、政敵の追求のみに口角泡を飛ばす。「震災にも慌てず冷静さをもって対処する」と賞賛された日本人は、こんな愚劣な政治にも「我慢強く」耐えなければならないのだろうか。いやむしろ、その「我慢強く」辛抱しているように見えるわれわれ自身の中に、この愚劣な茶番劇を許してしまっている原因が何かあるのではなかろうか。 しかしこんな政治を許している原因は何なの