ブックマーク / synodos.livedoor.biz (56)

  • SYNODOS JOURNAL : 生活保護基準引き下げのどこが問題?Q&A STOP!生活保護基準引き下げ

    2013/1/239:0 生活保護基準引き下げのどこが問題?Q&A STOP生活保護基準引き下げ Q1 生活保護を利用していない人には関係ないのでは?   いいえ。そんなことはありません。生活保護を利用していない人にも大きな影響があります。生活保護を利用していない低所得者、労働者が直接的な影響を受けますが、消費や景気も落ち込みます。市民生活全体が大きな影響を受けるといっていいでしょう。その人数は、生活保護利用者より遙かに多いといっていいでしょう。Q2 生活保護基準って、なに? 最低生活費ともいいますが、生活保護基準は〈ナショナルミニマム〉といって国家が国民に対し「最低限これだけは生活を保障します」という最低生活保障基準でもあります。生活保護をもらえる額(権利の基準)というよりは、国の国民に対する生活保障責任の基準と考えられるでしょう。この最低生活保障基準を引き下げることは、ある意味、国の

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    wintertop 2013/01/23
  • SYNODOS JOURNAL : 文部科学副大臣・政務官の任命記者会見

    2012/12/3022:58 文部科学副大臣・政務官の任命記者会見 12月27日、文部科学副大臣に就いた谷川弥一衆院議員の発言を受け、社会学者・内藤朝雄氏への緊急インタビュー「いじめ防止に「怖い先生」は必要か」を掲載した。http://synodos.livedoor.biz/archives/2012025.html 記者会見の様子は、文部科学省のyoutube公式チャンネルで公開されている。(http://www.youtube.com/watch?v=QrzpZ6r108M)この動画を文字に起こしたものを、記録としてシノドスジャーナルに掲載する。(編集部註;一部文章を整えています)福井 文科副大臣を拝命しました福井照と申します。 先ほど皇居で辞令をいただくとき、控室に安倍総理が一人でポツンといらっしゃいまして握手をしようと近づいたところ機先を制され、「教育再生は安倍内閣の目玉中の目

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    wintertop 2012/12/31
  • SYNODOS JOURNAL : 生活保護の「引き下げ」は何をもたらすのか 大西連

    2012/12/3010:0 生活保護の「引き下げ」は何をもたらすのか 大西連 ■新政権の生活保護に関する立ち位置 12月26日、第二次安倍内閣が発足した。厚生労働大臣には田村憲久氏、副大臣に秋葉賢也氏と桝屋敬悟氏(公明党)、政務官は渡嘉敷奈緒美氏と丸川珠代氏(参議院議員)が任命された。各議員のこれまでの国会での活動に関しては、菅原琢さんが作成している「国会議員白書」をご参照いただきたい。(http://kokkai.sugawarataku.net/) 報道などによれば田村新大臣は、生活保護費の「生活扶助」について、『1割カットが自民党の公約にあった。個々の家庭でみれば1割ぐらいが最大上限ではないか。そのあたりを検討したうえで適切に判断したい』との見方を示したとのことである。(http://mainichi.jp/select/news/20121227k0000e010158000c.

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    wintertop 2012/12/31
  • SYNODOS JOURNAL : “ネット上の小沢人気”言説が示すネットと政治の今後 菅原琢

    2012/12/319:0 “ネット上の小沢人気”言説が示すネットと政治の今後 菅原琢 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) ■ネットの「世論」を提示するネット投票 インターネットでは、同じ政治的意見を持つ人が数人集まると、それを「みんなと同じ意見」と認識する人がいる。これが数十人ともなれば、それを「世論」と表現する人も出てくる。これは一見馬鹿馬鹿しく感じるかもしれないが、普段生きているリアル世界で政治的な議論がほとんど交わされていないのであれば、そのように感じる余地は充分にあるだろう。そしてネットには、そのように感じさせる種や仕掛けが無数に存在している。 よくある「ネット投票」の類はそうした仕掛けの代表である。ネットで実施される投票や調査の類が、調査会社やメディアが実施する世論調査と全く異なるものであることは、もはや言うまでもないだろう。しかし、ネット投票にまつわる動きは

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    wintertop 2012/12/31
  • SYNODOS JOURNAL : いじめ防止に「怖い先生」は必要か? 内藤朝雄

    2012/12/2910:0 いじめ防止に「怖い先生」は必要か? 内藤朝雄 文部科学副大臣に就いた谷川弥一衆院議員は27日、記者会見の場において「いじめを防止するためには、先生としてボクシングや空手といった武道家が必要だろう。いないのであれば警察OBを雇う」といった趣旨の発言をした。ここ数カ月の間に、頻繁に報道されるようになった「いじめ問題」だが、いじめを解決する具体的な方法はなかなか提示されていなかったように思う。この発言を受け、シノドスではいじめ問題に詳しい社会学者・内藤朝雄に緊急インタビューを行った。 (2012.12.28 電話インタビューにて 聞き手・構成 / シノドス編集部・金子昂) ―― いじめの理論研究に携わる研究者として、谷川弥一文科副大臣の発言についてどう思われましたか。 さまざまな点で問題があると思います。 いじめに対して、普遍的なルールによるペナルティではなく、暴力

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    wintertop 2012/12/29
  • SYNODOS JOURNAL : リフレ政策とは何か? ―― 合理的期待革命と政策レジームの変化 矢野浩一

    2012/12/189:0 リフレ政策とは何か? ―― 合理的期待革命と政策レジームの変化 矢野浩一 著者からの注釈:この小文は(この節の要約)だけを読んでも概要が理解できるように書かれているため、忙しい方はそこだけでも読んでいただければ幸いです。 ■前回の記事との関連 (この節の要約)今回の記事では、前回の記事でご説明したリフレーション政策の学問的背景をご説明します。なお、前回の記事とは異なり、中級向けの内容になるため、言葉遣いを改めさせて頂きます。 前回の記事「『二つの悪』の悪い方と戦う ―― リフレーション政策と政策ゲームの変更 http://synodos.livedoor.biz/archives/2005746.html」では一般の方向けに(少し易しめに)リフレーション政策についてご説明しました。今回の記事では「もう少し学問的背景を知りたい」という方向けに(少し難しめに)解説し

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    wintertop 2012/12/23
  • SYNODOS JOURNAL : 「二つの悪」の悪い方と戦う ―― リフレーション政策と政策ゲームの変更 矢野浩一

    2012/12/119:0 「二つの悪」の悪い方と戦う ―― リフレーション政策と政策ゲームの変更 矢野浩一 著者からの注釈:この小文は(この節の要約)だけを読んでも概要が理解できるように書かれているため、忙しい方はそこだけでも読んでいただければ幸いです。 ■「二つの悪」の悪い方 (この節の要約)この小文では「二つの悪の悪い方=デフレーション」と戦うための方策である「リフレ政策」について説明します。 「インフレが良いと言うのではない、デフレが悪なのである」石橋湛山(エコノミスト・政治家であり、第二次大戦前から戦中にかけて反軍国主義の論調を貫いたことでも知られる。以下、湛山)は生前そう繰り返し述べたそうです(半藤一利「戦う石橋湛山」東洋経済新報社)。湛山は、昭和恐慌(後述)の惨禍を目の当たりにしたエコノミストの一人ですが、その彼が死去してから約40年。我々はまだ、この二つの悪(インフレとデフ

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    wintertop 2012/12/23
  • SYNODOS JOURNAL : 反日デモと中国社会の変化 ―― 2005年の反日デモとの比較から 西本紫乃

    2012/10/109:0 反日デモと中国社会の変化 ―― 2005年の反日デモとの比較から 西紫乃 8月から9月にかけて中国全土で繰り広げられた反日デモは、9月18日の大規模なデモ以降、いまのところひとまず鎮静化した。終戦の日、8月15日に香港の活動家が魚釣島に上陸し、身柄拘束されることで燃え上がった反日感情の炎に、8月19日の日人による魚釣島上陸が油を注ぎ、中国国民の反日感情を大いに刺激し、20都市以上で反日デモが発生した。さらに8月27日には、北京の道路上で走行中の日大使公用車が襲われ、国旗が奪われるという事件も起こった。 そして9月11日の日政府による尖閣諸島国有化の発表を受けて、翌日12日には中国国内のメディアが激烈な日批判の見出しを掲載。これが日に対する過激な抗議行動のゴー・サインとなり、15日から18日にかけて全国100都市以上での激しい反日デモへと発展した。 今

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    wintertop 2012/10/11
  • SYNODOS JOURNAL : 緊急提言 いま、わたしたちに「死ぬ権利」は必要なのか? 川口有美子

    2012/8/99:0 緊急提言 いま、わたしたちに「死ぬ権利」は必要なのか? 川口有美子 2012年7月31日付けの「東京新聞」朝刊 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012073102000091.html によると、超党派の国会議員がつくる「尊厳死法制化を考える議員連盟」(以下、議連)が、今国会への法案2案の上程を決めたそうですが、わたしは引きつづきこれらの法案の上程に反対します。 これまで、安楽死尊厳死法制化の波は2回(1979年日安楽死協会「末期医療の特別措置法」草案を正式発表、2005年与党による「尊厳死とホスピスを推進する与党議員懇話会」結成)ありましたが、三度目の上程の噂を聞いたのは昨年の秋ごろでした。これまでわたしは、尊厳死の法制化ではなく、たんに尊厳死の賛否で議論が沸騰し世論が混迷することを恐れて、過

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    wintertop 2012/08/09
  • SYNODOS JOURNAL : 生き延びるための「障害」――「苦しみ」の行き場がない社会 ―― 荒井裕樹

    2012/6/19:0 生き延びるための「障害」――「苦しみ」の行き場がない社会 ―― 荒井裕樹 1 「苦しいこと」と「苦しみ」の違い 昨年(2011年)秋、5日間という短い会期ながらも、静かに熱い、不思議な感動に包まれたアート展が開催されていた。東京精神科病院協会が主催する「心のアート展」である。このアート展は、都内の私立の精神科病院に入院・通院する人々が、主に病院内で制作したアート作品を集めた展覧会である。 近年では、精神科医療の臨床現場でも、治療の一環としてアート活動を採りいれることが広がりつつあり、「アートセラピー」という言葉も珍しくなくなってきている。ただし、病院内でのアート活動はあくまで医療行為の一環であり、生み出された制作物もいわゆる「作品」ではなく、院外に持ち出されることは基的にはない。場合によっては表現者の心のナイーブな部分に触れる自己表現を、不特定多数の人目に触れる公

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    wintertop 2012/06/12
  • SYNODOS JOURNAL : 扶養義務と生活保護制度の関係の正しい理解と冷静な議論のために 生活保護問題対策全国会議

    2012/6/49:0 扶養義務と生活保護制度の関係の正しい理解と冷静な議論のために 生活保護問題対策全国会議 ■第1 はじめに  人気お笑いタレントの母親の生活保護受給を週刊誌が報じたことを契機に、生活保護制度と制度利用者全体に対する大バッシングが起こっている。  そこでは、扶養義務者による扶養が生活保護適用の前提条件であり、タレントの母親が生活保護を受けていたことが不正受給であるかのような論評が見られるが、現行生活保護法上、扶養は保護の要件ではない。息子であるタレントの対応に対する道義的評価については価値観が分かれるところかもしれないが、件が不正受給の問題でないことは明らかである。  また、扶養が保護の要件となっていない現行法を非難する主張に応えて、小宮山厚生労働大臣が、「親族側に扶養が困難な理由を証明する義務を課す」という事実上扶養を生活保護利用の要件とする法改正を検討する考えを示

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    wintertop 2012/06/04
  • SYNODOS JOURNAL : ビデオ・ジャーナリズムの可能性(最終回) 神保哲生×荻上チキ

    2012/5/1811:45 ビデオ・ジャーナリズムの可能性(最終回) 神保哲生×荻上チキ ■人材育成のプラットフォーム 荻上 その、懸案の人材育成の見通しはどうでしょうか。 「ビデオニュース・ドットコム」は、テレビの報道が機能不全に陥る中で、正当で良質なビデオジャーナリズムを実践できる受け皿を作るために始めた事業なので、良質な報道番組を制作していくことと同時に、ジャーナリスト、とりわけうちの場合は映像も活字もきちんと扱えるビデオジャーナリストを育成していかなければ意味がないわけですが、前者はある程度自分の力で何とかなるのに対し、後者は自分だけではどうにもならないことなので、大変苦労しています。 特にビデオニュース・ドットコムのような小さな組織にとって、人材育成は当に大変なんです。今は報道番組の制作に関わらせながら若い連中を少しずつ育てている段階です。元々どんな分野でも人を育てるのは大変

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    wintertop 2012/05/18
  • SYNODOS JOURNAL : ビデオ・ジャーナリズムの可能性(2) 神保哲生×荻上チキ

    2012/5/179:0 ビデオ・ジャーナリズムの可能性(2) 神保哲生×荻上チキ ■村の掟・ジャングルの掟 荻上 「ビデオニュース・ドットコム」を続けてこられて、ここは大きな課題だな、と感じた点はどこですか? 今、基的にジャーナリズムという職業に関するプロフェッショナルなノウハウは、既存の新聞社とテレビ局の報道部門にしか存在しないわけです。テレビ、特に民放の放送局にジャーナリズムのノウハウが当にあるのかと言われれば、はなはだ心もとないところですが、彼らも一応、報道の現場に行ってトンチンカンなことをやらない程度の最低限のトレーニングは受けています。 ということは、報道の基的なノウハウ、それは技術的なことだけでなく、倫理基準や行動規範も含めた話ですが、そうしたノウハウはほんの一握りの人たちによって独占されてきたと。そして、既存のメディア企業は法律も含めいろいろな制度で保護されているので

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    wintertop 2012/05/17
  • SYNODOS JOURNAL : ビデオ・ジャーナリズムの可能性(1) 神保哲生×荻上チキ

    2012/5/1614:52 ビデオ・ジャーナリズムの可能性(1) 神保哲生×荻上チキ 神保哲生氏 ビデオジャーナリストであり、インターネット放送「ビデオニュース・ドットコム」の代表でもある神保哲生さん(50)。フリーランスの立場から、長年ジャーナリズムに携わってきた神保さんは、日のジャーナリズム状況をどのように見つめてきたのか。そしてインターネットの誕生以降、様変わりしつつあるメディア環境に何を期待し、どこに課題を見出しているのか。 既存メディアと新しいメディアがそれぞれに持つ問題は山積み。その解決のために、私たちは何に注意をすればいいのか、シノドスジャーナル編集長・荻上チキと語った。(構成/シノドス編集部・金子昂) ■ビデオ・ジャーナリズム 荻上 「ビデオニュース・ドットコム」が開局して10年以上が経ちましたね。学生の頃から、神保さんの活動からは多くを学ばさせて頂いています。その間に

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    wintertop 2012/05/17
  • SYNODOS JOURNAL : 朝鮮学校「無償化」除外問題Q&A 金明秀

    2012/5/119:0 朝鮮学校「無償化」除外問題Q&A 金明秀 朝鮮学校に対する「高校無償化」除外は、事態が一歩も進まないまま恒久化の様相を呈しつつあります。問題が長期化するにともなって、権威あるメディアによって正確な情報が共有される機会が減り、逆に巷間では、誤情報が修正されずに流布することが多くなってきたように思います。 そこで、稿ではQ&A形式であらためて情報を整理したいと思います。朝鮮学校「無償化」除外問題を論じるにあたって参考にしていただければ幸いです。 せっかく情報を整理しようというのに言葉の使い方で混乱があってはなりませんので、はじめに4つ用語の整理をしておきます。(1)いわゆる「高校無償化」は、後述する通り2つの事業からなっているのですが、その両方を含む制度全体を「高校無償化」と呼ぶことにします。(2)朝鮮民主主義人民共和国のことは北朝鮮と表記します。(3)朝鮮高級学校

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    wintertop 2012/05/13
  • SYNODOS JOURNAL : 「エコロジカル・フットプリント」と人間開発 ―― 資源消費量を減らしながら、社会を発展させることは可能か 橋本努

    2012/4/237:0 「エコロジカル・フットプリント」と人間開発 ―― 資源消費量を減らしながら、社会を発展させることは可能か 橋努 ■日人の生活水準は地球2.4個分 「エコロジカル・フットプリント」という指標がある。私たちが資源をどれだけ浪費しているのかを表す指標である。例えばある人が、電気やガソリンやプラスチックなどの資源を、ふんだんに使って生活しているとしよう。そのような生活を人類すべてが実行した場合、地球は何個分、必要になるだろうか。エコロジカル・フットプリントは、この問題を、各国別の平均で教えてくれる。 例えば日人の平均的な生活を、世界中の人々が実行したとしよう。地球はおそらく耐えられないだろう。資源は枯渇し、環境は破壊されるだろう。この指標によると、現在の日人の生活を世界規模で実現するならば、地球は二・四個分必要になるという。「地球環境に負荷をかけない」という倫理規

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    wintertop 2012/04/23
  • SYNODOS JOURNAL : TPPで日本は世界一の農業大国になる 浅川芳裕

    2012/4/197:0 TTPで日は世界一の農業大国になる 浅川芳裕 書『TPPで日は世界一の農業大国になる』はTPP賛成でなければ、ましてTPP反対でもない。そんな悠長で不毛な議論の対立にかまっている暇はない。 書は実際的にTPPを活用するだ。とくに日の農業・産業をどう発展させるか具体論を示す実践である。ひいては、国民の生活や日経済、地域の雇用、所得をよくするための提言書でもある。 世に蔓延るTPPとはわけが違う。 TPP反対派は「農業が壊滅する」、そして「料が足りなくなる」と農業弱体化・運命論を主張する。対するTPP推進派は「農業政策の変更が必要」、その結果、「農業の構造改革が起こる」と農業社会工学的・運命論を展開する。どちらも同じ運命論者に変わりない。前者は、自らの空想に従って、農家がある日、全員廃業するような不吉な予感を勝手にばらまく占い師の類だ。後者

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    wintertop 2012/04/19
  • SYNODOS JOURNAL : 『生保』について 岩永理恵

    「生保」といえば「生命保険」。「生命保険」といえば、万が一の備えですね。しかし、ここでお話ししたい「生保」が「生活保護」だとしたら、どうでしょう?ご自身にとって、万が一の備えとお考えですか? 「生保」=「生活保護」は、憲法25条に規定された生存権を実現する制度です。日の国民生活にとって、万が一の備えであることを目的としています。しかし、この理念を単なるお題目に止めようとする力が、私たちの社会には働いているかのようで、実際、生活保護が批判的に報道されることもしばしばです。 それはなぜなのか。私は、「生保」=「生活保護」という制度が、社会の矛盾を目の当たりにさせる存在ゆえと考えます。生活保護は大切な制度ですが、人びとができれば見たくないものを抱えており、自分とは関係のないものとして、突き放される存在であると思われるのです。生活保護を自分の問題とはとらえない第三者の立場、報道では、批判しやすい

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    wintertop 2012/04/18
  • SYNODOS JOURNAL : ひきこもりの社会学 ―― あれから、ひきこもり問題はどこまで対処されたのか 井出草平×荻上チキ

    2012/4/167:0 ひきこもりの社会学 ―― あれから、ひきこもり問題はどこまで対処されたのか 井出草平×荻上チキ ■「ひきこもり」とは何か 荻上 「ひきこもり」という言葉は、日常生活の中でもよく使われるようになりましたが、一般的な「ひきこもり」のイメージとはどういったものになりますか。 井出 基的にはずっと部屋にいて、誰とも口をきかず、家族と会話をするときはメモ用紙をドアの下にはさんでやりとりする。事はドアの前に置かれ、いつの間にか人が部屋に持ち込んでべて、お皿だけが元の場所に戻されている。そんなイメージが一般的だと思います。 荻上 テレビドラマや漫画においても、「ひきこもり」をそのように描いた作品がたくさんありますね。では、「ひきこもり」の定義とは一体何なのでしょうか。 井出 精神科医の斎藤環さんの『社会的ひきこもり』における定義を紹介します。1つ目の要素は「社会参加をし

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    wintertop 2012/04/16
  • SYNODOS JOURNAL : 歴史の証言者たち ―― 日本の『制度』をささえた人びと〈2〉 新田勲 〜介護を生んだ〈2つのテント〉〜 大野更紗

    2012/4/911:13 歴史の証言者たち ―― 日の『制度』をささえた人びと〈2〉 新田勲 〜介護を生んだ〈2つのテント〉〜 大野更紗 (*稿では、現在「差別用語」とされている表現を、資料・記録の記述に即し、変更をせずに使用しています) 介助者の40代の男性が、「新田さん」の電動車いすの横で正座する。車いすの足元には、一枚の板切れ。板には、何の印もない。文字盤の類が記してあるわけでもない。どこからどう見ても、ただの木の板だ。新田さんが、不自由な足先を、ポン、ポン、と板の上で弾ませる。 「さむ くて  ねむくなってとう し しかけ た ことも なんかいもあった」 「CPはいまはじり つする こと かい ごほしょうをじぶんでさが さない」 わたしには全く読み取れぬ不可解なサインを、一字一句正確に、一切の抑揚のない声で代わりに「喋る」介助者。その姿を見て、人形浄瑠璃の黒子が思いうかんだ。

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    wintertop 2012/04/09