韓国大統領府の金顕哲(キムヒョンチョル)経済補佐官が29日、就職難や失業で苦しむ人々をやゆする発言をしたとして批判を浴び、辞職した。文在寅(ムンジェイン)政権の経済政策は景気を冷え込ませているとして批判を浴びており、更に反発が広がりそうだ。 金氏は28日にソウルで行った講演で「国文科出身で就職できない学生たちは、全員タイやインドネシアでハングルの教師として働いたらどうか」「就職できないからヘル朝鮮だと言わず、ASEAN(東南アジア諸国連合)をみればハッピー朝鮮だ」と語った。 「ヘル朝鮮」は、主に若者の間で、競争が厳しくて生きづらい韓国を自虐的に語るときに使う言葉だ。 金氏は「50~60代も引退して登山したり、SNSにひどい書き込みをしたりしないで、ASEANに行くべきだ」とも指摘。「韓国の食堂の数は、日本のほぼ3倍近い。ここで競争するより、ASEANに行けば消費市場が年15%成長しているか