打ち上げ中に空中で爆発したロケット「ファルコン9」には、千葉工業大学が開発した流星観測カメラシステム「メテオ」が搭載されていた。メテオは昨年10月にも「アンタレス」ロケットの爆発で打ち上げに失敗しており、2度の爆発という悲運に見舞われたが、同大は「予備機を製作しており、次の打ち上げが決まれば速やかに再挑戦を目指す」と意欲を失っていない。 メテオは世界初の宇宙からの長期流星プロジェクト。天候や大気の影響を受けないISS軌道上からハイビジョンカメラを使って流星を撮影し、飛跡や明るさから流星となるちり(流星塵)の大きさを調べたり、回折格子を使った分光観測で流星塵の化学組成を調べる。 国際宇宙ステーション(ISS)の米国実験棟「デスティニー」に設置され、観測映像は同大惑星探査研究センターでその日のうちに見ることができ、Webサイトで一般公開する予定。2年にわたる長期観測で大量のデータを取得し、流星