JR東海の男性社員(57)が電車に乗って線路の安全を確認中に、「居眠りをしている」と乗客から指摘を受けていたことがわかった。同社は「居眠りには至らないが、不適切だった」と話している。 JR東海によると、作業員は施設技術係の保線担当。24日、JR飯田線の新城―豊橋間(愛知県)の線路状況を、目視や振動で確認するため普通列車(2両編成、乗客約300人)に乗った。運転席の右横に立っていたが、眠さのあまりに確認を怠ったという。 この電車の乗客から「作業員が後ろにもたれかかり、うつらうつら居眠りです。時折ガク!と身体を折る自分に驚き、またもやうつらうつら。私と視線が何度もあっても、居眠りはやまなかった」などと書かれた投書が寄せられ、JR東海が調査していた。 JR東海の担当者は「作業員は『眠気を感じていた』と話したが、居眠りまでに至らないと判断。指導を徹底し再発防止を図る」と説明している。