名古屋大学大学院理学研究科の久本直毅教授の研究グループは、線虫をモデルとした研究により、細胞を殺す役割を果たす“死神”役のタンパク質が、切断された神経に“死んだフリ”をさせることで切断神経の再生を誘導することを見出し、そのメカニズムを解明しました。 今回の研究成果は、細胞の死を執行する“死神”役のタンパク質が、死とは真逆の生命現象である再生を促進するという意外な現象について、その仕組みを明らかにしたものであり、死と再生の新たな関係性について明らかにするものです。また、神経再生を促進させる新たな治療技術の開発に繋がることが期待されます。 この研究成果は、平成30年8月6日付(日本時間18時)米国科学雑誌「Nature Communications」オンライン版に掲載されました。 本研究は、文部科学省科学研究費助成事業新学術領域研究「細胞死を起点とする生体制御ネットワークの解明」および国立研究