核・ミサイル・空母・戦闘機そして軍事境界線での北朝鮮兵士亡命…年間を通じ、緊張が張り詰めたままの朝鮮半島。そこに住む人は戦争をどう捉えているのか。分断の最前線「DMZ」を踏破し、韓国人の本音を探った。 なぜ今、DMZ(非武装地帯)なのか?一年の締めくくりに、筆者は250キロにおよぶ南北の「国境」地帯、特に近づける限界ラインのDMZ(非武装地帯)を訪ねることを思い立った。理由は二つある。 まずはここが「戦場」に最も近い場所であるからだ。米側がもし北朝鮮を先制攻撃した場合、反撃する北朝鮮の砲弾が真っ先に降り注ぐ。さらに、1950年から53年にかけて朝鮮半島を焦土化させ、今も「休戦中」に過ぎない「朝鮮戦争」の現場でもある。 DMZとその手前にある民間人統制線には、厳しく出入りが統制される。写真は板門店方面に向かう統一大橋の入り口にある検問所。12月9日徐台教撮影。次に「韓国人の本音」を知りたかっ