僕はチェーン店が好きだ。店決めで迷ったときはチェーン店に入るほど。何より入りやすいし、価格も手ごろ。味もだいたい一定以上の水準が保証されている。 それも、今まさに隆盛を極めている店よりも、最近あまり聞かなくなったぐらいのチェーン店のほうがどこか落ち着ける。 その中でも「残り1店だけになったチェーン店」には、特別な想いを持つ。いつも楽しませてくれたお店たちの、最後の砦。「当たり前の日常がなくなる」ことを、ギリギリで踏ん張ってくれているお店だ。 僕はそんな「最後の一軒」を巡る旅に出た。 75年の歴史、10秒で出てくる「スマトラカレー」 最初に訪れたのは、「カレーの店スマトラ 新橋本店」。1943年創業、神田に次ぐ“カレーどころ”新橋で、最も古いとされるカレー屋さんだ。いまは4代目店主・浅川和治さんがお店を切り盛りする。 はじめは高級洋食店としてオープン。しかし、新橋で大火事があって全焼し、建て
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