【10月9日 AFP】多くの患者にとって、「輸血は益となるより害となる可能性がある」との研究結果が、8日発行の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。 研究を発表したのは、ノースカロライナ(North Carolina)州デューク大学(Duke University)医療センター。 血液中の窒素酸化物は、赤血球が体内組織に酸素を運搬するのを補助する役割を果たす。研究によると、輸血が害となるのは、保存血中の窒素酸化物が採血後3時間以内に失われてしまうことが原因だという。 同大学のジョナサン・スタムラー(Jonathan Stamler)教授(肺医学)は「輸血が患者にとって有害となる可能性があるという問題は、米医療界が直面する最大の問題の1つだ」と指摘する。「原則的に、窒素酸化物をめぐる問題に