日本航空は24日、航空機に定員超の客を誤って搭乗させ、離陸しようとするトラブルがあったと発表した。国土交通省は詳細な報告と再発防止を指示した。 トラブルは21日、パリ発羽田行きの便で起きた。窓口で同じ人の搭乗券を誤って客2人に発行。係員が氏名の印字の確認を怠ったという。搭乗口でのチェックも不十分で、定員より1人多く乗り込んだ。航空機が自走を始めた直後、トイレから出てきた客の席がなく立っていたことに乗務員が気づき、発覚した。客の了承を得て1人を降ろし、約1時間遅れで再出発したという。 昨年9月に全日空の国内便で同様のトラブルがあり、国交省は航空各社に、着席確認の徹底などを指示していた。日航は「ご迷惑をおかけした」と謝罪、再発防止のため社内ルールの徹底を確認したという。(伊藤嘉孝)
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