世間の多くの人にとって、自著の出版は非常に高い山であるように思えるだろう。近年は紙の書籍の値打ちが大きく下がったが、それでも、一般の出版社から商業的に刊行された「著書がある」ことは大きな意味を持つ。 本業の分野で著書がある人は自分のプロフィールに箔がつくし、自分が平均以上の知識やスキルを持つプロであることを間接的に証明できる。また、作家や歴史家やジャーナリストなどの肩書きを名乗る場合も、怪しげな「自称〇〇」ではなくホンモノっぽい空気をまとえるようになる。 著書を持つとは、「あなたが何者か」「信頼できる知見や表現の才能の持ち主か」を間接的に証明できることを意味するのだ。 (実のところ、それは幸福な誤解にすぎず、著書があるだけで人生がバラ色になったりはしないのだが、こちらは夢を壊す話なのでゆくゆく述べる) ちなみに私の最新刊はこちら。Amazonのリンク先で確認できる書籍の装丁からアングラ本と
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