電子出版に関わりをもつようになってはいるが、私の所属は校正部である。おもしろいもので、どの出版社でも校正に携わる人には職人気質のところがあるのか、社の枠を超えてつながりが強い。毎年この時期に、各社の校正部・校閲部に所属する人が集まり、研究会と懇親会で意見を交している。今年も20社近くが集まり、さまざまなテーマで議論した。 研究会のテーマとしては、常用漢字表の変更への対処や新しい校正者の育成などという具体的なものもあるが、編集者が原稿整理をきちんとしないことや刊行スケジュールがきついことへの不満なども毎年の話題となる。どこでも校正者の悩みは共通だと感じる。 今回は遅まきながら、電子出版についても話題となった。このテーマでの私の関心は、いずれ電子書籍の検証を校正部ですることになるかもしれない、もしすでにそうしている出版社があれば、その実情を知りたい、ということだった。 ところが話を聞いて
かれこれ1年半ほど、電子書籍のビジネスに携わってきた。昨年はブームで、今年はやっとリアルなビジネスになってきたように思う。 電子書籍が売れない理由 とはいえ、電子書籍は売れない。海外の情況はちょっと違うかもしれないが、日本はかなり厳しい。もともとコンテンツに力があれば、紙だろうが電子だろうがそれなりに売れる。けれども、普通のレベルのコンテンツの場合は、電子にしたからといって当然売れるわけではなく、むしろ苦労して電子化しても早々に埋もれてしまいかねない。 売れない理由として、まずユーザーサイドの課題としては、本命と言えるような電子書籍のリーダー端末がないことが挙げられる。個人的にはSONY Readerを押したいところではあるが、いかんせんReader Storeには本がまだまだ少ないし、なんといってもネットワーク機能がないことが、ちょっとこれからの「電子書籍ならではの活用方法」をスポイルし
体に備わる免疫の仕組みを使いがんをたたくがん免疫薬「オプジーボ」などの効き目を予測し、過剰な投薬を避けるための研究が相次いでいる。東北大学などは免疫細胞が分泌する特定の分子ががんの…続き 磨いた「確信」 がん克服に光 本庶氏ノーベル賞授賞式 [有料会員限定] がん免疫薬、投与の「やめどき」研究へ 全国40病院 [有料会員限定]
WWDC 2011 Keynoteも終わりました。 iOS4までで基礎は完成させたということでしょうか、これまで30%税で儲けさせてくれたはずのサードパーティすら殺してしまいそうなサービスを次々と発表するジョブズの姿を見ると、ああプラットフォーマーの強権というものは恐ろしいのだなぁと実感し、嬉々としてObjective-Cを学んでいた昨日までの自分に恐怖するわけであります。 そこで今回は、アップデートで死んでしまう、あるいは死なないまでも大ダメージを受けるであろうひとたちを振り返り、明日への戒めとしたいと思います。 なお、WWDCの画像はEngadgetから引っ張ってきています。感謝いたします。 iOS組み込みのTwitterサポート Twitterを使用するにはiOSの設定画面でアカウントを登録しなければならず、すべてのアプリケーションはHTTPでTwitterAPIを叩く代わりにiOS
今朝、朝日新聞の新聞広告(全5段)を見ていたら、『週刊ポスト』の新シリーズ「本に生かされた人々の記録 復興の書店」という記事が目にとびこんできました。書店派としてはこのタイトルの記事を読まないわけにはいきませんね。早速購入、読んでみました。 書き手は、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家の稲泉連さん。不勉強で著書は未読ですが、受賞作『ぼくもいくさに征くのだけれど』(中央公論新社)のほか、『僕の高校中退マニュアル』(文藝春秋)などがある方ですね。 不定期連載ということで、通し番号などは入っていませんが、初回の記事は、「被災地では「御礼状の書き方」が売れている」というタイトルで、ブックポートネギシ社長・千葉聖子さん、金港堂石巻店店長・武田良彦さん、ヤマニ書房エブリア店店長・吉田政弘さんの3店、3人の書店員の方が取り上げられています。 帰りの電車のなかで読んだんですが、まいりました。3店のみなさん
行ってきた・見た・勝った。 オススメ本をプレゼンして、聴衆に「いちばん読みたい一冊」を決めてもらうビブリオバトルに行ってきた(もちろん発表者として)。まったりアツく語り合う「スゴ本オフ」とは真逆のベクトルだけれども、テーゼは一緒「人を通じて本を知ること、本を通して人を知る」になる。 バトル形式とはいっても、殺伐感覚は無い。討論やディベートではないそうな。だいたい、話し手も聞き手も「本が好き」で共通しているから、未読本なら「そんな本があったのか!」になるし、既読本なら「そう読んだのか!」で和気あいあいとなる。持ち時間は1人5分でプレゼン+質疑応答を2分で1ターン、これを発表者分まわす。一巡したら投票して多数決で「チャンプ本」を決める。 今回は文京区図書館で初開催のやつに参加してきた。若者からお年寄りまで、40人くらいの観客に、発表者は7名という構成。普通は大学や大型書店で実施されるので、図書
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く